2020年07月15日
北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二
[北海道隣接サハリン カラフトマス南西漁業区の衝撃的不漁]
今年2020年漁期、6月1日から開始された北海道隣接サハリンの南西漁業区のカラフトマス操業が衝撃的な不漁となっている。
当該操業の漁獲勧告量は1,091.5トンだったが、実績はわずか194トンで漁期を終えつつある。
また、環境保護団体のモニターによると、河川への遡上は、再生産を目的とする漁具を見た限りゼロに等しい壊滅的な状況となっている。
同年6月10日、翌11日、札幌市内で行われた公益財団法人北海道さけます増殖事業協会と一般社団法人北洋開発協会の情報交換会合においても、ロシア沿岸へのカラフトマス資源の来遊が年々、北偏傾向にあることが指摘されていた。