2022年03月06日
リポート 北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[CV19で再び大連港閉鎖へ ロシア漁業 製品供給オプションが狭まる可能性がある]
2022年3月6日から、ロシア漁業の製品供給先の主要港である中国の大連港について、新型コロナウイルス(CV19)拡散防止対策により、再び運搬船での製品陸揚げが停止されるとの情報が、複数のロシア漁業会社の間で広がったとされている。
さらに、同様の問題が青島港でも発生していると指摘されている。
ロシア産水産物の中国の港への運搬船による供給は、同年1月から再開されていた。
ロシア動植物衛生監督局は報告日現在、公式的な情報を確認できていない。
この件についてロシア漁業庁は、短期的手続きの問題で、ロシア漁業者に大きな影響はでないと予想している旨が伝えられている。
2021年、CV19により中国への製品供給が停滞した時、他のアジアやアフリカ諸国への輸出を代替としたが、ウクライナの状況に関連した制裁措置により、このオプションは選択できない現状となっている。
なお、一部専門家は、今回の中国側の対応について、ロシア産水産物の価格を引き下げるための、“かけひき”の側面をもっていると指摘している。