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北海道機船漁業協同組合連合会
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一般社団法人北洋開発協会

ICES 2025年北大西洋サバ この10年で最低の漁獲勧告量 “何をノルウエーに学ぶのか” 北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

2024-10-07 02:12:53 | 日記

 

2024年10月07日

北海道機船漁業協同組合連合会内 一般社団法人北洋開発協会 原口聖二

[ICES 2025年北大西洋サバ この10年で最低の漁獲勧告量]“何をノルウエーに学ぶのか”

日本の一部の識者とされるグループにおいて、資源管理の優等生と評されるノルウエー漁業が、「無責任な行動」をとり、乱獲を試みていると批判を浴びている事実が存在している。

国際海洋探検会議(ICES)は、今般、来年2025年の北大西洋のサバの漁獲勧告量を57万6,958トンとすることを提案した。

これは前年となる今年2024年より22%減、予想漁獲量よりも40%下回り、この10年間で最低の勧告となる。

大西洋サバの産卵個体数は危険なほど最低レヴェルに近づいており、持続可能利用な資源量にするためには漁獲努力量の削減が必要だと指摘されている。

親魚の資源量は2014年に700万トンだったが、2024年には280万トンにまで減少、死亡率も大幅増加し、現在では許容レヴェルを超えている。

一方、ノルウエー政府は2024年6月17日、英国、フェロー諸島とともにNEAFC海域のサバの向う3年間有効とする漁業協定に合意したと発表している。

TAC設定(2024年漁期:沿岸国73万9,386トン)に対する国別割当は、ノルウエー31%(22万9,210トン)、英国27.48%(20万3,211トン)、そしてフェロー諸島が13.35%(9万8,708トン)としている。

EU加盟国漁業事業者団体連合会“ユーロペッシェ”(Europeche)はこの3国間協定について、前回の国別配分協定で適用された割当量から大きく逸脱、過度に膨らんだ一方的な設定を行い、継続的な乱獲を正当化し、協定に盛り込まれた漁獲割当の相互間の譲渡も人為的に増加させた割当、つまり“盗品”の交換だと批判、欧州委員会と欧州理事会に対し、この「無責任な行動」に対して断固たる措置を講じるよう求めた経緯がある。

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