2024年12月28日
北海道機船漁業協同組合連合会 原口聖二
[ロシア“復活の日” 2024年漁期南極オキアミ操業 8万3,000トン]
ロシア漁業庁は、今年2024年漁期、ロシア漁業者による南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)海域でのオキアミの漁獲量が8万3,000トンに達したと発表した。
長い休止期間を経て、ロシア漁業が南極オキアミ操業を再開、“復活の日”を迎え、今年2024年3月、BMRTタイプ漁船“コマンドル”(БМРТ“Командор”)が着業した。
“コマンドル”はサウス・オークニー諸島AchA(АчА)海域を主漁場として利用した。
“コマンドル”には科学的支援や製品加工技術の研究を任務として、全ロシア海洋漁業研究所ヴニロ大西洋支部アトラント・ニロの科学オブザーバが乗船した。
“コマンドル”の洋上加工製品は、主にフィッシュミールとなったと伝えられている。
CCAMLR海域でのロシア漁船による本格的なオキアミ操業は1992年以来行われておらず、2008年から2010年、着業船1隻により短期間で小規模なわずかな実績が残っている。
ロシア政府は、2021年6月30日付No.1767により、2030年までの同国漁業発展戦略に基づく、南極漁業に関する計画を承認し、南極オキアミ漁業への復活を目標に掲げ、世界の大洋でのプレゼンスの向上と、当該資源の加工による新たなハイテク産業の創出に向かって行動を続けている。
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