たいちゃんの奥の細道

~人生、すなわち旅也~

ツバ太郎とご近所さん物語

2015年06月17日 19時22分19秒 | 日記
凛として佇む・・・


6月6日(土)
夕方、部屋でバタバタと用事を済ませていると、嫁が家の外から呼ぶ声が・・・
何じゃ何じゃ??
と玄関を出てみると、アパートのお向かいさんの奥さんが玄関口に干してある靴の上に、鳥が乗っかっています。





どおやら2週間前からアパート2階の電灯の上に巣を作っていたツバメの雛が1羽、落っこちたみたいです。

巣を見たところ、一部が壊れており、おそらくカラスに狙われた様子です。
金曜日見たときには 3羽の雛が親から餌をねだる姿を確認していますので、残る2羽を探してみましたが見つけることはできませんでした。

親ツバメも心配して辺りを飛び回っています。




これは不憫な・・・



「自然」の中では人は手を貸さない方が良いという考えもあるのですが、このままお隣の奥さんの靴の上に放置するのも気が引けます。

とりあえず生き残った雛を巣に戻して、様子を見ることにします。
また、私たちはツバメの雛に「ツバ太郎」と名前を付けました。


雛を戻して2日ほど、親鳥も警戒して近づいてこないようで、心配していましたが、水曜日には餌をねだるツバメの声と、せっせと餌を運ぶ親鳥の姿が戻って来ました。





ところで「ツバメが家に巣を作ると家が栄える」という話を聞き、我が家も少なからずの受益者であるとの認識です。
よって、2度とカラスに襲われないように、嫁と代わりばんこで観察・防衛することにします。

カラスが近くに飛来すれば、スクランブルをかけ、ほうきで追い払ったり、朝夕にヘビや猫がアパートに近づかないか巡視をします。


正に「集団的自衛権」


この間、雛は順調に成長し、ふっくらとしたツバメに育ちました。
たまに2階に巣の様子を見に行くと、巣の縁に立ってこちらを見ています。







ん~~、凛々しいが、先週、落ちてるから・・・


「そろそろ巣立ってくれないかな」と思ってた6月14日(日)の午前中。

ふと巣を見ると、ツバ太郎が居ません。
親ツバメ達は周りを飛び回り、何かを警戒している様子。



ああっ、巣立ったんだ・・・



ふと見渡すと、お隣の屋根の上がなにやら騒がしいご様子。
よく見ると、小さなヘビ(たぶんアオダイショウ)が屋根におり、その周りを15羽ほどのスズメ1羽のセキレイ、そして親ツバメが取り囲んでいます。

そして少し離れた屋根の上にいるのは紛れもなく「ツバ太郎」・・・



どうやらまだ旨く飛べないツバ太郎は、屋根の上に軟着陸しているところにヘビが近づいているので、ご近所の鳥たちが集まって、かばっている様です。





親ツバメからすると・・・



的な気持ちのはずです。




集まってる鶏は、この辺の鳥の自治会かな?


スズメ達は地区の青年団で、セキレイが自治会長??

「ツバ太郎御一家は、先週ご不幸が有り、なんとしても一人息子を巣立たせねばならん」と思ったのでしょうか?

正に「プライベート・ライアン」の世界です。

その後、ツバ太郎はバタバタと、決して美しいといえない飛び方で近くの電線に移動し、何とか難を逃れました。



月曜の夕方には仲間達(兄弟?)と飛び回る姿を見たので、何とか生き延びているようです。
ネットで見てみるとツバメが無事に育つ確率は13%前後とのこと。

来年春に「ツバ太郎」が元気に渡ってくることを楽しみにしています。


ところで・・・
「巣から落ちたツバメは、助けてくれた人に恩返しとして何かを置いて巣立っていく」という話を聞きました。

現金、または商品券。若しくはマキタの充電式インパクトドライバーを希望していますが、今のところ何も送られて来る様子はありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする