嫁の居ぬ間にクロウサギ?
11月某日
今年の「自然観察の旅」の締めをどうするか??
そんなことを考えていると、ふと奄美大島を思い出します。
奄美大島と言えば、かれこれ25年前、俺がスキューバーダイビングで初めて1人でツアーに行った島です。
その奄美大島にはアマミノクロウサギ、ケナガネズミ、トゲネズミ、イシカワガエル等々、魅惑の固有種や希少種が生息しています。
さらにナイトツアーと称する自然観察ツアーがあり、割と簡単に野生動物を見ることがでる・・・はずです。
これは、行かねば。
そこから企画1時間、基本計画2時間で旅の骨格を練り上げ、11月、12月の貯金と冬のボーナスを、ほぼ全額つぎ込んだツアーを検討します。
で、11月末の時点で、ご予算8万円・・・
鹿児島空港発のツアーで、交通費+ホテル+レンタカーが3万円ちょっと
鹿児島までの往復JR代が3万ちょっと
後は現地での費用が2万円弱・・・
ギリギリ、ガチのギリギリ何とか行けそうです。
ギリギリってことは、夕食の呑み会や豪華な昼食はなし。
基本、質素な食事と、できるだけ(有料の)観光は控える作戦で計画を整えます。
ええっ、ヒマな時間は海でも眺めている所存です。
で、決行は12月23日(土)、24日(日)・・・
「クリスマスの土日に奄美旅行に行く人、そんなに居らんやろ」とのことで、1泊2日の弾丸ツアーが決定です。
12月23日(土)
新山口駅を07時13分発のさくらに乗り込み、一路、鹿児島中央駅を目指します。
朝食はコンビニのパンとコーヒー。
久々の貧乏旅行です。
なぜか昨晩、緊張して寝られなかったので、新幹線の車内で朝食後は新下関駅~川内駅を過ぎるまで、爆睡です。
09時34分に鹿児島中央駅に到着です。
到着時にふと見れば、同じ車両に3人ぐらいしか乗っていません。
改札を抜け、鹿児島空港行きのリムジンバス乗り場に向かいます。
09時55分のバスで鹿児島空港までは約40分です。
鹿児島空港でチェックイン作業を済ませ、おみやげ品売り場を放浪します。
なんだか人だかりがしてるなと思い行ってみると、3Dフォログラムのクリスマスツリーです。
おおおっ・・・
しばし鑑賞し、手荷物検査を終え待合ブースに入っておきます。
今回利用するのは11時45分発のJAL3729便です。
一応ジェットですね・・・小さいけど。
11時40分に乗り込みますが、予想の1/4位の搭乗率で、スッカスカです。
ここでも、離陸してから10分ほどで爆睡体制に入り30分程記憶がぶっ飛びます。
奄美空港には定刻より若干早い12時40分に到着です。
パック料金に含まれるレンタカー屋さんは13時30分借受なので、しばし空港で時間を調整します。
レンタカー屋さんは空港のすぐ前です。
送迎のマイクロバスもありますが、「歩いて行った方が早いんじゃね?」ということで歩いて店舗に向かいます。
レンタカーを借りたら昼食に向かいましょう。
向かうは「みなとや」さん
なんでも鶏飯(けいはん)の発祥のお店とか。
昭和21年。
ここ、「みなとや」が旅館を開業するにあたり、館主がふるさと料理をアレンジして開発した料理が今の鶏飯です。
鶏飯(けいはん)とは、奄美大島で食べられている郷土料理で、白飯に、ほぐした鶏肉、錦糸卵、椎茸、パパイヤ漬けものなどの具材と葱、きざみ海苔、陳皮などの薬味をのせ、丸鶏から取った出汁をかけて食べる、一種の出汁茶漬料理です。
昭和43年4月、現在の上皇さまご夫妻(当時は皇太子殿下・妃殿下)がご来島された際、奄美を代表するお食事として「みなとや」の鶏飯が提供され、上皇さまご夫妻がおかわりをしたとのことです。
現在、龍郷町にある「ひさ倉」というお店がガイドブック等では有名となりましたが、今回は「元祖」を食べてみようとこちらの店を選んでみました。
超狭い駐車場に何とか駐車をし、店内に入ると店員から「けいはんですよね」と決め打ちをくらいます。
もちろん!!
待つこと5分、やってきました俺の鶏飯。
先述の「ひさ倉」を含め、みなとや以外にも鶏飯を出す店は多数あり、それぞれ味が違って面白いのですが、こちらも甘みがある透き通った出汁で、めっちゃ美味しいです。
ご飯、出汁のお代わりは有料のようですが、お代わりしなくとも十分なボリュームで大変満足です。
ただ・・・
冷静に考えると、鶏飯(=出汁茶漬け)で1,500円ってのは、ちょっと高いかもです。