内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

七夕にあやかって「不純な」願い事をフランスでこっそりする極東的異邦人

2018-07-07 19:51:47 | 雑感

 今日は七夕ですね。フランスにはもちろん七夕にまつわる風習は皆無ですし、7月7日に特に大きな歴史的出来事もなかったようです。日本近代史では、1937年、日中全面戦争の端緒とされる盧溝橋事件があった日ですね。現代世界史では、昨年、核兵器禁止条約が国連で122か国・地域の賛成多数により採択された日です。
 さて、七夕とは何の関係もない話なのですが、来年2019年中に実現させたいシンポジウムの素案を一月ほど前に書きました。頼まれて書いたものだし、各方面・諸事情に配慮して立案しなければならなかったので、自分でも大いに不満の残る内容だったことは、拙ブログの6月8日の記事で話題にしました。
 ところがですね、同僚など何人か身近な人たちにおよそのアイデアを話してみると、意外なことにわりと受けが良いのですよ。中身をここでお話しするわけにはいきませんが、仮題の副題だけ申し上げますと「二十世紀前半日本精神史研究」です。二十世紀前半という歴史的枠取りは、より正確には、日露戦争開戦の年1904年からサンフランシスコ条約が発効する1952年までを指しています。
 夏休み中にもう一度企画案を練り直し、日仏英の三ヶ国語で予算獲得のための申請書を10月末までに提出する予定なのですが、七夕にあやかって、「不純な」動機であることは承知の上で、この願い事が叶うようにと、シンポジウム企画案についてここに一言記した次第であります。
 この記事は、自分でもなぜかわかりませんが、日本が世界に誇れる名曲「異邦人」(久保田早紀作詞・作曲、1979年)を聴きながら書きました。