この記事は、ストラスブールからシャルル・ド・ゴール空港に向かうTGVの中で書いている。今日夕方の便でこちらを発ち、明日昼過ぎに羽田に着く。
「災害レベルの暑さ」が待っている東京に帰るわけである。しかも、来週火曜日から土曜日まで、毎日午後一時から六時まで、集中講義をするんである。滞在先の妹夫婦の家から大学まで、地下鉄を乗り継ぎ、小一時間かけて通うことになる。
今年の登録学生は極端に少なくて、わずか二名である。それにTA一名が加わる。まあ、暑さに負けず、冷房がガンガンきいた演習室で楽しくやりましょう。
それに、絶妙のタイミングというか、二週間前にシモンドンの『個体化の哲学』(法政大学出版局)が刊行された。これでフランス語が全然読めない学生でも、現代フランス哲学の巨峰の一つにアタックできるようになった。拙者がガイドを務めさせていただく。