今年も蛍の季節がやってきた。
日が暮れて、何気なく庭を見ていたら、青白い光を点滅させながら蛍が飛んでいた。
迷い蛍が、ここまでやって来ることがあって、去年は電気を消して床に就いたら、天井で光っていた。
集落にも蛍の季節が来たのかと、家の前の田んぼへ行ってみたら、満天の星が瞬くように群舞していた。
山間の狭い田んぼは、ほとんどが自家消費のため、農薬散布も少なく、水生昆虫や両生類がたくさん棲み付いている。
水路や湧き水が幾筋も流れているし、周辺の環境も昔のままなので、蛍の生息には敵っているようだ。
きらめく光で相手を誘い、たった1度の逢瀬を楽しんだ後は、1週間ほどで生涯を閉じるという。
なんとも儚い光が、人を惹きつける。
カメラに収めたが、光は写っていなかった。カメラの設定に工夫して、もう一度トライしてみます。