散歩中にユキ(柴犬)が、突然草むらめがけて飛び込んでいった。
何事かと思ったらそこに蛇がいた。
綱を引いていたので、止めることが出来たが、放している時はくわえて猛烈な勢いで振り回す。
驚いて道に出てきた蛇は、いつも見かける青大将やマムシとは違い、首の周りが黄色く、赤い縞模様があるので、多分「やまかがし」だろう。
しばらくの間、お互いにファイティングポーズでにらみ合っていたが、蛇は隙を見て水路に飛び込んで逃げていった。
奥歯に毒腺を持ち、咬まれて死亡した例もあるし、危険が迫ると毒液を吹きつけ、目に入ると失明することもあるといわれている。
マムシのような攻撃性は無いので、このあたりの人は警戒することも無いし、咬まれたという話も聞かない。
ユキは動くものに鋭く反応するので、気を付けてはいるが、いったん咥えてしまうとダメッ!と言っても放さない。
子供の頃、マリを投げてやると猛烈にダッシュして取りに行く姿は、遊びではなく、狩りをする形相だった事を思い出す。
野性の血が濃いのか、狩猟本能が強いのか、獲物や危険に遭遇するとコントロールできない部分を持っている。