今日、中部地方も梅雨明けをむかえ、本格的な夏がやってきた。
近くの高台に登ったら、北アルプスの山々が、青い空と白い雲を背に連なっていた。
雨上がりの森は緑が瑞々しく、野鳥やせみの鳴き声も、いつもより賑やかだ。
夏草が咲き乱れ、蝶々が舞う草原を吹きぬける涼風が心地よかった。
ここ数日間、雨や暑い日が続いたので、笠が岳の山ひだに残っていた雪が、ずいぶん少なくなっていた。
この雪が消える頃、山頂からまた新しい雪が、麓に向かって下りてくる。
つかの間の短い夏を、野山の生き物たちは、精一杯楽しんでいる。