乗鞍岳が源流の大八賀川は、宮川から神通川を経て日本海へ注いでいる。
その最上流が、集落を東から西へと流れている。
急な瀬や深い淵、滝など、短い流域でも変化があるので、沢歩きをするには面白い渓谷である。
今日も沢を遡行してきたが、くもの巣が川幅いっぱいに張り巡らされ、虫に刺されるのが厄介だったけど、水が冷たく気持ちがよかった。
天然プールの淵は、腰ぐらいの深さがあり、犬も渡るのをためらっていたが、犬掻きで難なく泳ぎ切った。
川は集落に入ると、明るく開けた両岸の葦原をゆったりと流れて、夜になるとこの辺りで蛍が飛び交う。
暑い日は、スパイク付きの地下足袋を履いて、ずぶ濡れ覚悟の沢歩きは爽快だ。