昨日の午後、高山を出て名古屋に向かった。
家を出るときは、鉛色の雲に覆われて、雪が舞っていた。
高山の町を過ぎる頃は青空が広がり、道路も除雪されて、残った雪も解け始めていた。
町並みを過ぎて、清見町から「せせらぎ街道」に入ると、積雪が徐々に増えて何台もの除雪車とすれ違った。
道路はきれいに除雪されているが、圧雪状態になっているので、下りカーブはいつも緊張する。
西ウレ峠の電光表示はマイナス6℃を指し、横殴りの雪が降っていた。
休憩スポットのレストハウスは、積雪で近づけなかった。
坂本トンネルを抜けて、奥美濃に入ると路面の雪も無くなりほっとする。
郡上八幡インターから入った東海北陸道は、交通規制も無く、予定通りに名古屋に着いた。
夕暮れ時の名古屋は快晴で、雪景色を見慣れた目には、林立するビルが新鮮に映った。
冷たいはずの伊吹おろしも、家人が騒ぐほどのことはなかった。
飛騨高地から濃尾平野まで、わずか160キロの移動で、気象も風景も激変するのは、冬の時期ならではのことである。