名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

山里の点描

2011年01月18日 | セカンドルーム

 

昨夜降った雪は10センチを越し、朝方も降り続いていた。
それほどの量では無いので、散歩前の一仕事で雪またじは終わった。

風の無い朝は、雪だけがしんしんと降り、音も色も無い墨絵の世界が広がる。


朝の散歩は林道を上流へ向かって歩いているが、今朝は除雪していなかったので、家並みのある方へUターンした。

雪の朝は、集落は眠ったようで、人の気配はまったくしない。

 

窓に吊るされた寒干し大根や、春木(飛騨の方言で薪のこと)棚で、生活の匂いが感じられるだけだ。


飛騨作りの板倉は、数十年の風雪に耐えて、誇らしげに構えている。


その傍らでは、栗の大木が暗い空を背に、純白の花を咲かせていた。


雲を割って僅かに日が差し始めた頃、ごう音をとどろかせて除雪車がやって来た。

杉林の左手にわが田んぼがあるが、今は雪が深くて近づけない。

 

 

 

 

 

1時間ほどの散歩で家に戻ってきたら、青空が広がり、久しぶりの太陽が眩しかった。
これも束の間の青空で、再び鉛色の雲に覆われてしまった。
山里は、晴れたかと思うと雪が降り、春になったかと期待すると、すぐに冬に逆戻りする。
思いを寄せれば袖にされるので、密かにかなう日を待つことにしている。

 

 

 

コメント (4)
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