名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

飛騨の春木山

2011年04月21日 | セカンドルーム

 

チェンソーを使おうとしたが、どうしてもエンジンが掛からない。
ガソリンの吸い込み過ぎと思い、プラグを外して掃除をし、シリンダー内を乾かしても駄目だった。


購入した山林道具の専門店「ヒラヨシ」へ持ち込んだところ、キャブの繋ぎ目の不具合で、すぐに目の前で直してくれた。
もう1台のチェンソーはホームセンターで買ったが、修理は店経由でメーカに送るので、日数も掛かるし修理代金も高い。
プロ用の道具を扱う専門店は、買う時は少々高いが、後々のことを考えると得かもしれない。
最近は修理が出来ない店が増えて、どこもメーカへ修理依頼をしている。
使いたい時に長く待たされるし、修理代も新品が買えそうな値段なので、まだ使える製品まで買い換えてしまう。
地方には、道具は使い捨てでなく、修理しながら長く使うという考えが残っているので、修理が得意な店は一定の支持を得ているようだ。

この店は薪ストーブも扱っていて、ショールームには北欧やアメリカの製品が並んでいる。
最近はホテルや別荘以外に、一般家庭の需要も増えてきたとのことだ。
自然な暖かさが好まれることもあるが、灯油の高騰も影響しているようだ。
高山市は、薪ストーブを購入した市民に、10万円を上限に援助してくれる。
山都ならでは制度であり、薪の需要が増えれば、荒れた山にも人の手が入り、山里の仕事も少しは増えるだろう。

飛騨の方言で、薪のことを春木(はるき)と呼び、切り出す作業や山を春木山という。
山の木が水を吸い上げない早春に伐採して、里まで下ろしていたので春木と呼ばれるようになったようだ。


薪を保管して乾燥させる置き場を「春木棚」と呼び、囲炉裏や釜戸の燃料として使われていた。
この「春木棚」も、今は飛騨でも見かけることは少なくなった。


わが家の春木棚は3ヶ所あるが、いずれも軒下で壁に沿って並べているので積み易いが、バランスが悪くて崩落したこともある。
乾燥が進んでいる順に使っているが、一冬で大よそ写真の分ぐらいは使っている。

近所で、バランスよく積み上げられた「春木棚」を見かけたが、余ほど慣れて力のある人でないとここまでは出来ない。
薪ストーブの盛んなアメリカでは、薪積みコンテストをやっているが、この「春木棚」なら間違いなく優勝するだろう。

コメント (3)
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