
今にも降りそうな天気の中、
牧野が池緑地を歩いて来た。
暗い空を写した池は、いつもの
明るい表情はなかった。

昨夜の雨で濡れた木々からは、
独特の森の匂いが漂ってくる。

路面が濡れているので、池
の亀も散歩を楽しんでいた。

雨上がりの芝生は、たっぷり水を吸って、
生気がみなぎっている。

竹林の小道は、落ち葉がふかふかして、とても心地がいい。

根元に皮をまとった若竹も大きく育ち、
生命力の強さを感じる。

途中でにわか雨にあったが、
ほてった体には気持ちが良かった。
森林浴は、免疫力を高め、自律神経を
整える効果があると言われる。
深山の森や、原生林を歩くと、気分が
高揚することを、度々経験した。
都会の小さな森でも、マイナスイオンが溢れ、
目に染みる緑が、気持ちを和らげてくれるようだ。