日本列島は、季節外れの猛暑に襲われている。
原因は、中国で発生した熱波が、
黄砂を連れて、流れて来たとのことだ。
自然現象でも、坊主憎くけりゃの伝で、
つい愚痴が出る。
暑くなる前に、牧野が池の周りや森の中で、
涼を求めようと歩いてきた。
水鳥の姿がなくなった池では、水草が繁茂し
ウシガエルが鳴いて、なんだか暑苦しい。
筍が成長して、立派な若竹に育っていた。
森の小道は陽射しが遮られて、一時の暑さしのぎになるが、
ブヨも暑さを避けて集まっている。
顔の周りで飛び交う鬱陶しさで、
山里のメセセリを思い出した。
田んぼの草取りや、ヤブ山の
猛攻に比べれば、まだ生易しい。
都会の緑地でも、虫対策が必要な季節になっていた。