
名駅のホテルで、中学の同期会があった。
100人ほどの出席者だったが、当時の一学年は600人強で、
すし詰めの木造校舎で学んでいた。
その後、増え続ける生徒の収容が出来ず、二つの分校が出来たが、
今は全校生が170人ほどの小規模校になっている。
当時を思うと、隔世の感があるが、少子化と都心の空洞化で、
統廃合の話も持ち上がっている。

参加者は、同じように年輪を重ね、腹が出たり、ハゲや白髪など、
老け方も個人差はあるが、そこそこ幸せそうな、おじいさんや
おばあさんの集まりだった。

話題や関心事も、以前に比べれば様変わりをし、かつてのように、
人の金儲け話や出世を気にすることもなく、十人十色の人生を、
素直に語り合える年齢になった。

恩師も3人出席されたが、かくしゃくとした立ち居振る舞いは、
とても80歳半ばとは見えない。
挨拶もしっかりした口調と内容で、今更ながら師の威厳を、
保たれていることに驚いた。
いくつになっても、学ぶ手本が身近にあることは、
ありがたいと感じる同期会でもあった。