今日は快晴で、名古屋の都心部は
真夏に戻った。
午後から、荒子観音寺で円空彫刻の稽古をしてきたが、
少しばかり力が入ると、汗が吹き出る。
修行も半ばで、心頭の滅却が覚束ない。
今朝の新聞を読んでいたら、「戦後日本の発明100選」が
取り上げられていた。
発明協会が、戦後、産業や経済に大きく貢献した
発明や事業を、第1弾として発表した。
内容は、インターネット得票数上位10件と、
高度成長期の発明や事業が28件である。
新幹線やウォークマンなど、多くの人たちに愛用された商品や
サービスで、いずれも高度成長期の経済や文化を牽引してきた。
↑ 東京新聞WEBより
現役時代に関わった事業が選定され、
当時のことが何かと思い出された。
経済の発展に伴い、事業は速いテンポで拡大し、
右肩上がりの恩恵を享受した。
良い時代にサラリーマン生活を過ごせたと思う反面、
環境汚染で人々を苦しめ、大規模開発によって
豊かな自然が消えていった。
モーレツに働いた結果、経済的には豊かになったが、
失ったものは決して小さくはない。
昨今、社会制度の破綻や、少子高齢化への
不安を口にする人も多いが、冷静に振り返ると、
昭和の成長期より平成の世の方が、はるかに
人間的で良い時代と思える。
われわれ世代は、「昔は良かった」と言う人も多いが、
平成の今も悪くはないと言ったら、オメデタすぎだろうか。