↑ 下呂温泉合掌村
「円空仏彫刻・木っ端の会」のメンバーと、
円空仏を訪ねて下呂へ行ってきた。
この会は年に1~2回ほど、円空ゆかりの地を
訪ねて旅行をしている。
↑ しらさぎ座
下呂温泉街の外れにある「合掌村」には、円空館があって
近在の寺社や個人蔵の円空仏29体が展示されている。
美濃や飛騨は円空仏の宝庫と言われるほど、
多くの仏像が残されている。
円空仏が広く知られるようになるまでは、
寺院をはじめ小さな社やお堂、農家などにあったという。
散逸や盗難を防ぐため、郷土館や資料館などを
開設し、多くの円空仏を拝観できるようになった。
↑ 菅田庵
下呂で昼食をとった食堂の座敷には、
馬頭観音像がさりげなく置かれていた。
店の建物は、大坂夏の陣の頃から続く旧家の
移築と聞くと、円空仏と言われても、おかしくないと思ってしまう。
会員のツテを頼って訪れた旧家で
善女竜王像を拝観させていただいた。
こちらは、今まで見た円空仏と同じ鑿跡や
顔の表情から、400年の重みを感じた。
生涯12万体彫ったと言われる円空なら、
あちこちにあっても不思議はない。
真贋を見極めるほどの目利きではないので、
ただ有り難く拝観している。
謎の多い円空さんの一端を垣間見て、
興味がますます湧いてくる旅であった