荒子観音寺のご住職から「円空・木喰展」の招待券を頂き、
松坂屋美術館で鑑賞してきた。
円空は寛永9年に美濃に生まれ、64歳で
入寂するまでに、12万体の神仏像を彫ったと言われている。
木喰は円空に遅れること約100年、甲斐に生まれ、
円空の足跡を辿るように全国を行脚し、93才で生涯を閉じている。
いずれも廻国聖で、衆生救済を願って全国を
行脚し、今だに多くの神仏像が各地に遺っている。
鋭い鑿跡を残す円空仏と、のっぺりとして
優しげな木喰仏は、対照的な像として、高く評価される。
↑ 飛騨国分寺(2007年初秋にここからスタート)
円空仏との出会いは、十数年前に「飛騨三十三観音霊場巡り」
をした時である。
↑ 2008.2月千光寺(カモシカの出迎え)
第1番の飛騨国分寺から、33番の千光寺まで、
多くの寺で円空仏を拝観した。
↑ 千光寺寺宝館(冬季閉館中)
薄暗い本堂におわしたり、スチール製のロッカーの中や、
寺宝館のガラスケースなど様々だった。
↑ 上宝 桂峯寺
無住の寺や常駐の僧侶がいない寺もあって、他のお寺や
郷土館などの展示施設へ移座した円空仏も多い。
↑ 丹生川 正宗寺(梅原猛さんの色紙)
↑正宗寺本堂
撫でられたり抱かれたりした円空さんは
遠い昔のことで、今はガラスケースに納まって、
美術品として鑑賞されている。