
↑ 荒子観音寺
朝のうちの激しい雨は長続きせず、午後には止んだが
蒸し暑さだけが戻ってきた。
週一の円空仏彫刻教室で、木っ端仏の練習をしてきた。
第二木曜日は会員全員が、先輩の指導で木っ端仏を
彫る日になっている。
完成品は、荒子観音寺の円空仏拝観者で、体験教室に
参加した人へのお土産や教材に使っている。

↑ 軍艦島(フリー画像より)
「明治日本産業革命遺産」の登録は、多くの
問題を残しながら、押し寄せる様々なニュースの
波に押しやられて、既に話題になることは少ない。
ところが韓国では「強制労働」の解釈をめぐる
キャンペーンが、歴史認識と絡めて激しさを増している。

↑ 松下村塾(フリー画像より)
韓国政府は、松下村塾の世界登録に問題意識
を持ち、ほかの場で検討すると述べている。
吉田松陰は、征韓論や大東亜共栄圏を提唱した
伊藤博文を育て、安倍首相が最も尊敬する人物としている。
朝鮮の植民地化や、帝国主義政策の思想的ルーツ
となった、他国の「私塾」の存在すら許さないということだろうか。

↑ 佐渡金山(フリー画像より)
また次の世界遺産登録の候補に挙がっている
佐渡金山に対しても、政治問題化が懸念されている。
鉱山の募集に朝鮮人1.000人の応募記録が
残っていて、もし登録が申請されれば、韓国政府は
同じような反対運動をすると表明している。
富国強兵・殖産興業の流れの中で、貧しい出稼ぎの
人たちが、過酷な労働条件で働かされた事実は、
当時として珍しいことではない。
それより貧しい朝鮮半島の人たちが、仕事を
求めて日本へ来たとしても、何の不思議もない。
中には口入れ屋に騙されたり、借金のカタで
無理矢理連れてこられた人もいるが、これは日本人でも同じことだ。
産業革命や近代化の影の部分は隠す必要はなく、
いたずらに誇張することもない。
事実を素直に受け入れ、過ちを繰り返さない
ことが、正しい歴史認識と言える。
1000年経っても忘れないという恨みの文化
だけで、歴史の一部を取り上げられては敵わない。