昨日は愛岐トンネル群のウォーキングと、徳川義直公の廟所「定光寺」を参拝してきた。
久しぶりに訪れたこの地で、遠い昔の思い出がよみがえり感慨深かった。
名古屋から1時間たらずの定光寺駅は、崖の中腹に建つ無人駅で、辺境の地の趣がある。
イベントがあったので、乗降客も多く臨時の駅員も出ていたが、普段の日は恐らく寂しいことだろう。
↑店が閉じたままの駅前商店街
むかしの定光寺は、遠足や観光の人気スポットで、狭いホームからひしめき合って階段を下りると、
土産屋や飲食店、旅館などが賑々しく連なっていたことを思い出す。
今はその面影もなく、ほとんどの店が閉じられ、老舗旅館も廃業したままで哀れな姿を晒している。
名古屋の奥座敷として隆盛を誇った観光地が、なぜこれ程までに衰退してしまったのだろうか。
↑廃墟と化した国際観光旅館
↑夏草に覆われた看板は栄華の夢の跡を語るようで物哀しい。
定光寺のもう一つの思い出は、10メートルほどの垂直の岩壁である。
高校山岳部の頃は、ここに通って岩登りの練習をした。
先輩の指導で岩壁をよじ登り、懸垂下降の練習などを繰り返していた。
↑フリー画像より
今は定光寺ロックガーデンと呼ばれ、フリークライミングやボルダリングの練習場にもなっているようだ。
当時は地下足袋にニッカーボッカー、着古したシャツとチョッキが定番だった。
今は専用のシューズとカラフルなウェアを着用し、ジムで楽しむ人が多い。