↑白山御前峰
山岳修験者に興味を持ち、泰澄や円空、播隆などの足跡をたどって
ゆかりの地を訪ねたり、白山や笠ヶ岳、槍ヶ岳などにも登った。
飛騨に住んでいた頃は、円空仏を訪ねて寺社巡りをし、それにまつわる伝聞や因縁話しにも多く接した。
その後、木っ端の会と出会って、荒子観音で円空仏の模刻を始めるようになり、
円空の人となりや生き様への関心が以前にもまして高まった。
そんな折に見た「円空の旅」全13編を見て、新たな興味がわいてきた。
業病を患い村人に疎まれたことや、入定への疑義、修験僧でありながら性への
大らかさや権威への執着など、研究者や縁りの人達の解釈や仮説が面白い。
定説や俗説も頭に入れ模刻をすれば、彫る楽しさが増すかもしれない。
三十数年前の映像であるが、円空仏のほほ笑みは変わることなく、
周りの風景だけが大きく変化している。