↑ミッドランドシネマロビー
男やもめの友だちに勧められて、ミッドランドシネマで
「後妻業の女」を見てきた。
友人は、騙しの手口を勉強するつもりで見たとのことだが、金はないし
持病もないので、狙われないとのんびり構えている。
大竹しのぶ演じる小夜子は、老い先短い資産家で、持病があれば尚よしと、
9人のお爺さんを手玉に取って、財産を根こそぎ掠め取ってしまう。
死なない相手を殺してしまう荒っぽさもあり、シリアスな社会問題を喜劇に
仕立てた監督の技と、芸達者な出演者の演技も素晴らしい。
特に大竹しのぶは男を騙して金を奪う悪女だが、偽りの愛でも可愛げに
擦り寄られたら、人のいいお爺さんでなくてもイチコロだと思ってしまった。
一度死んだと思った小夜子が、最後のシーンで現れ、「武内小夜子、63歳、
好きなことは読書と夜空を見上げること・・・」結婚相談所のパーティで
自己紹介するところで幕が下りる。
騙し騙されるのは世の常で、心の隙をつく悪者は尽きないと、
ラストシーンが語っていた。
社会問題を喜劇に仕立てたり、遺言状のどんでん返しで救われたりと、
飽きさせない2時間だった。
帰りはシンフォニー豊田ビルのgalette café「ラ ロビン」で、
ガレットなるものを食べた。
フランスの郷土料理で、そば粉の生地に野菜や肉、魚介類を包んだもので、
食事には足りないしおやつには多過ぎた。
ハンバーガーや恵方巻きと同じで、丸かじりはしょうに合わない。
しかも、オープンテラスしか空いていなかったので、暑いし落ち着かなかった。
↑オープンした「メグルメガーデン」と連絡通路
外食のスタイルも変わっていく。