名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

別れの朝

2007年09月06日 | セカンドルーム
近所のおばあさんが子牛の手入れをしていた。
子牛を競りに出すとのことで、良い値が付くようにと体を洗い、爪も磨いておめかしをしていた。
このあたりは繁殖農家で、半年ほど育てた後に肥育農家に渡って、2~3年かけて立派な飛騨牛になる。
いずれの飼育も年中無休の重労働なので、この仕事を引き継ぐ人が少なく、お年寄りだけが頑張っている。
私がここへ来てから、既に4軒の農家が高齢化などで飼育を止めてしまった。
残った3軒が頭数を減らしたりしながら、細々と続けている。

手塩にかけて育てた子牛との別れを惜しむように、手入れをしているおばあさんの表情は寂しげだ。
子牛との別れより、跡を継ぐ人がいない事の方が、こたえているのかもしれない。
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2 コメント

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Unknown (山里の住人)
2007-09-06 18:53:28
昔はどこの家でも飼っていた牛が、だんだん少なくなっていきます。
その分、野生動物が増えるようで・・・
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別れ (Rei)
2007-09-06 11:50:52
最初から分かってはいても辛く淋しいことでしょう。
それにしましても昨日の猪、この子牛、私には動物園でしか見られない動物です。
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