名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

帳場箪笥

2006年11月14日 | セカンドルーム
 昔、名古屋の商家などでよく使われていた帳場箪笥を作っている。
引き違い戸と引出しだけで構成されていて、派手な装飾もなくいたってシンプルなデザインだが、名古屋商人の質素で堅実な気質があらわれている。
框組みの伝統工法は部材が100以上もあり、加工に手間がかかるし、引き出しの金具などを作る鍛冶屋も今は居ないので、市販されることはなくなってしまった。

この後、仮組みを分解して細部の調整と研磨をし、もう一度組み立て塗装、引き手を取り付ければ完成する。
春に頂いた注文が、今頃になってしまっては、またお叱りをもらいそうだ。
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カラマツ林

2006年11月13日 | セカンドルーム
朝は深い霧に覆われていたが、9時前にはすっかり晴れ上がった。
カラマツ林も葉を落として寒々としていたが、今日は枝の雪が朝日でキラキラ輝いて花が咲いたようだった。
芽吹く頃のカラマツも美しいが、冬枯れの森も趣がある。

この付近は昭和30年代まで、カラマツの植林が盛んに行われ、それが大きく育っている。
今は立木価値が無いので、伐採されることも無く見事な樹海を作っている。
木は材木として利用されなくても、美しい森を作り、地球温暖化を防いでいる。
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雪景色

2006年11月12日 | セカンドルーム
 今朝起きたら、雪が降っていた。
一日中降ったり止んだりで、まわりの山も薄化粧をして冬景色に変わっていく。
秋の名残の紅葉も、雪をまとって寒そうだ。

昨日までは暖かかったのに、飛騨ではいきなり冬が来てしまう。
雪を見たわけでもないが、なんとなく今日一日は骨休め。
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5日振り

2006年11月11日 | セカンドルーム
4日間、家を留守にしている間に、まわりの景色が変わっていた。
鮮やかだった紅葉も色があせ、雨にぬれた山がくすんで見える。
明日からは冬型の気圧配置とか。
木枯らしが吹けば、残った葉も散ってしまうだろう。

犬はあたりを嗅ぎまわり、異状の無いことを知って表情が穏やかになる。
やはりここが落ちつくようだ。
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街の灯かり

2006年11月10日 | セカンドルーム
 名古屋の街は、もう年末の雰囲気だ。
ライトアップされた街路樹やサンタのイルミネーションはきれいだけど、なんだか急かされているようで落ち着かない。
歳時記に関係なく、都会では時間があわただしく流れていく。

先日飛騨で見た十三夜の月は、淡い光で周りの黒い山がほんのりと浮き上がっていた。
暗夜の一点の明かりは、ゆっくりと時を刻んでいるようだった。
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富士山

2006年11月09日 | セカンドルーム
 学生時代の仲間と富士5湖巡りへ行ってきた。
二日間とも秋晴れの天気に恵まれ、富士山はどの方角から見ても一点の雲もなく、色々な姿を楽しむことが出来た。
青い空、白い雪、紅葉と三拍子そろった美しい富士山を見るのは初めてだった。
やはり旅行の楽しさ天気しだいだ。


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立冬の峠

2006年11月07日 | セカンドルーム
 今日は暦通りの冷え込みで、お昼ごろ家を出るときの気温は4℃しかなかった。
いつも通る「せせらぎ街道」は枯葉が舞い、西ウレ峠を越える時はみぞれが雪に変わっていた。
峠は紅葉の盛りも過ぎて、寒々とした冬景色だった。

名古屋に着いたときは風は強かったけど、快晴で日差しが暖かい。
わずか150kmの距離でも、山を越してくると気候がずいぶん変わってしまう。
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冬支度

2006年11月06日 | セカンドルーム
 日ごろの生活は10畳ほどの板の間を使っている。
居間、食事室、寝室兼書斎と、すべてこの1部屋で間に合わせている。
以前は作業部屋で使っていたようで、床は栗の厚い板張り、天井は2階の床をかねた杉の板1枚だけ。
何十年も使い込んんで艶のある床は、感触もよく気に入っているが、冷気が直に伝わってくるので冬は氷のように冷たくなる。 

今日は半年振りに、板の間にじゅうたんを敷き詰めた。
古い民家は趣はあるが、隙間を埋めたり、雪除けをしたりと防寒対策には手間がかかる。
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日陰の家

2006年11月05日 | セカンドルーム
 西の外れにある山の中腹から、私の住んでいる小さな集落が見下ろせる。
狭い谷に寄り添うように建っている家は斜面や山の陰になるところが多く、田畑が一番いい場所にある。
私のいる家も間もなく太陽が低くなり、来年の3月まで日が差さなくなる。

飛騨の山村ではよく見かける風景で、かつて太陽の恵みは、人より田畑が優先していた。
農地が狭く、貧しかった頃の名残りとはいえ、寒い冬に日陰の家から日向の田畑を見ているのは切ない。

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朴葉拾い

2006年11月04日 | セカンドルーム
 落ち葉の季節になって、天気のいい日は、おばあさんたちが山へ入って朴葉拾いをする。
虫食いや破れの無い葉を集めて家に持ち帰り、同じ大きさの葉を揃え、重石をして形を整える。
それを仲買人が来て、1枚7円ほどで買い取っていく。
たくさん葉は落ちているけど、無傷の葉を100枚も集めるのは結構大変のようだ。

夕方、近所のおばあさんが背中に朴葉を背負って、腰の鈴を鳴らしながら山から戻ってきた。
飛騨の名物料理「朴葉みそ」は、こうして一枚一枚集めた材料が使われている。
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伐採

2006年11月03日 | セカンドルーム
 裏山で楢の木を8本伐採した。
木が冬眠に入る前に伐り、雪解けの頃までそのままにしておくと、葉が幹の水分を吸って早く乾燥する。
毎年この時期に密生しているところを選んで、手ごろな太さの木を数本伐っている。
日当たりが良くなると、ワラビやぜんまいなどの山菜が生えてくるし、ほかの木も良く育つ。

伐った木は、きのこ栽培のほだ木やストーブの薪として使う。
来春、ほだ木に菌を打って椎茸が発生するのは1年後、なめ茸は2年後の秋になる。
薪作りも、玉切り、薪割り、乾燥して翌年の冬から使える。
自然任せの仕事はどれもゆっくりだ。
本業をこのペースでやってしまうので、いつも遅いとお叱りを受ける。

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山の畑

2006年11月02日 | セカンドルーム
 山の畑で赤カブの収穫が始まった。
飛騨の人たちは長い冬を過ごすため、どこの家庭でもたくさんの漬物を作る。
その中でも赤カブは特に好まれ、それぞれの家に秘伝の漬け方もあるようだ。
赤カブだけの酢漬けや、きのこ、みょうがなどを入れたしな漬けなど、種類も豊富で単調な冬の食卓に彩を添えている。

集落の奥にある畑で、老夫婦が赤カブや飛騨ねぎ、あぶらえなどあまり動物に狙われない作物を選んで作っている。
山地のやせた畑でも、実がしまってうまい赤カブが出来るという。
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飛騨の朝霧

2006年11月01日 | セカンドルーム
 今朝起きたら、まわりは深い霧に包まれていた。
朝霧は晴れた朝に放射冷却でよく発生するが、秋はそんな日が多い。
岩井町は標高が高いので早く消えてしまうが、高山盆地はお昼近くまで霧に覆われることが多い。
9時頃、岩井牧場から見下ろしたら、まだ高山の街は雲海の下であった。
いつもは白山連峰が霧の向こうに浮かんでいるが、今日はもやがかかっていて見えなかった。

よく散歩するコースで、気に入ったところを勝手に「岩井八景」と名付けて楽しんでいる。
岩井牧場もその一つで、季節ごとに様々な表情を見せてくれるが、晩秋の雲海は特に美しい。
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