1999、2002年ギリシャ旅より
二匹のライオンが柱を挟んで遠吠えをしているようなデザイン↓の城門
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1999年撮影
小高い丘を石垣でぐるりと囲ったミケーネの王城?への入口だったと考えられている。
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ライオンの門を裏からみると↓
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分厚い石の門には木製の扉がはめこまれていたのだろう
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↓このゆるい坂をあがったところがライオンゲートがある場所
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シュリーマンがいちから発見したトロイ遺跡と違い、ミケーネの古代都市がここに存在することは西暦1700年には分かっていた。
紀元後二世紀・ローマ帝国時代のギリシャ人パウサニウスが言及していた冒頭のライオンの門が発見されたのである。
この門をくぐるとすぐ右手に↓
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直径三十メートル以上になる円形墳墓がみつかった↑
門以外の本格的発掘はシュリーマンが行った↓
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ここから発見された黄金のマスクはアテネ考古学博物館に展示されている↓
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これを見つけたシュリーマンはすぐに「アガメムノンのマスク」と名付けてしまったが、
現在の研究では、トロイ戦争があったBC13世紀よりも二百年近く古いものだとされている。
※アガメムノンはトロイ戦争のギリシャ側総大将で、帰国後に妻とその愛人に浴室で暗殺された。
と、神話で語られている人物。
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他のマスクも出てきているが、名前など一切わかっていない。
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ミケーネは黄金の文明と呼ばれる。
クレタ島のクノッソス宮殿と同時代、同じように牛を崇拝していたと推察され、牛をモチーフにしたモノがたくさんみつかっている。
牛についての発掘品でもっとも興味深いのがこの黄金のカップ(ミケーネと同じペロポネソス半島の南部ヴァフィオにて発掘)↓
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↑よく見ると牛が二頭重なって画かれている。後ろの牛がメスで手前がオス。
これが何を表したシーンなのか?考古学者たちは分からなかったが、牛飼いがすぐにピンっときた。
「これはメスを囮にしてオスを捕まえているところだよ」
その証拠に、メスの牛が発情して尻尾を上げているのを、オスの背中越しに尻尾だけ見えるように画かれている。
牛飼いは一目でそれがわかった。
**
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ライオンの門の他にもいくつかの入口がある
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丘の上の街は、水をどう確保するかがいつも課題。
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ライオンの門とは逆の目立たない城壁際に地下へ降りる秘密の階段があり、その奥深くで今も水が湧き出していた。
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**
一キロも離れていない場所に人工の円筒形石組みに土を盛った遺跡がある↓
ミケーネ文明は「巨人が積んだ」といわれるほど巨石を組み積んでいる。
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↑巨石を円錐形に組み上げた墳墓は、シュリーマンによって「アトレウスの宝庫」と名付けられ、その名前で呼ばれ続けている。アトレウスはアガメムノンの父だが、この場所が何だったのかまったくわかっていない。
↓内部もきっちり頑丈に組み上げられている
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こちらはシュリーマンがやってくる以前からその存在は認識されていた。
内部で火を焚いていた跡がしっかりわかる。
ここは土に埋もれていたわけではなく、地元に住む人々や羊飼いが住んでいたのだろう。
土の中から見つかる遺跡よりも、こういう場所の方が実際に何だったのか解明するのは難しいものだ。
二匹のライオンが柱を挟んで遠吠えをしているようなデザイン↓の城門
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1999年撮影
小高い丘を石垣でぐるりと囲ったミケーネの王城?への入口だったと考えられている。
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ライオンの門を裏からみると↓
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分厚い石の門には木製の扉がはめこまれていたのだろう
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↓このゆるい坂をあがったところがライオンゲートがある場所
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シュリーマンがいちから発見したトロイ遺跡と違い、ミケーネの古代都市がここに存在することは西暦1700年には分かっていた。
紀元後二世紀・ローマ帝国時代のギリシャ人パウサニウスが言及していた冒頭のライオンの門が発見されたのである。
この門をくぐるとすぐ右手に↓
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直径三十メートル以上になる円形墳墓がみつかった↑
門以外の本格的発掘はシュリーマンが行った↓
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ここから発見された黄金のマスクはアテネ考古学博物館に展示されている↓
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これを見つけたシュリーマンはすぐに「アガメムノンのマスク」と名付けてしまったが、
現在の研究では、トロイ戦争があったBC13世紀よりも二百年近く古いものだとされている。
※アガメムノンはトロイ戦争のギリシャ側総大将で、帰国後に妻とその愛人に浴室で暗殺された。
と、神話で語られている人物。
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他のマスクも出てきているが、名前など一切わかっていない。
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ミケーネは黄金の文明と呼ばれる。
クレタ島のクノッソス宮殿と同時代、同じように牛を崇拝していたと推察され、牛をモチーフにしたモノがたくさんみつかっている。
牛についての発掘品でもっとも興味深いのがこの黄金のカップ(ミケーネと同じペロポネソス半島の南部ヴァフィオにて発掘)↓
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↑よく見ると牛が二頭重なって画かれている。後ろの牛がメスで手前がオス。
これが何を表したシーンなのか?考古学者たちは分からなかったが、牛飼いがすぐにピンっときた。
「これはメスを囮にしてオスを捕まえているところだよ」
その証拠に、メスの牛が発情して尻尾を上げているのを、オスの背中越しに尻尾だけ見えるように画かれている。
牛飼いは一目でそれがわかった。
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ライオンの門の他にもいくつかの入口がある
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丘の上の街は、水をどう確保するかがいつも課題。
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ライオンの門とは逆の目立たない城壁際に地下へ降りる秘密の階段があり、その奥深くで今も水が湧き出していた。
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一キロも離れていない場所に人工の円筒形石組みに土を盛った遺跡がある↓
ミケーネ文明は「巨人が積んだ」といわれるほど巨石を組み積んでいる。
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↑巨石を円錐形に組み上げた墳墓は、シュリーマンによって「アトレウスの宝庫」と名付けられ、その名前で呼ばれ続けている。アトレウスはアガメムノンの父だが、この場所が何だったのかまったくわかっていない。
↓内部もきっちり頑丈に組み上げられている
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こちらはシュリーマンがやってくる以前からその存在は認識されていた。
内部で火を焚いていた跡がしっかりわかる。
ここは土に埋もれていたわけではなく、地元に住む人々や羊飼いが住んでいたのだろう。
土の中から見つかる遺跡よりも、こういう場所の方が実際に何だったのか解明するのは難しいものだ。