kotoba日記                     小久保圭介

言葉 音 歌 空 青 道 草 木 花 陽 地 息 天 歩 石 海 風 波 魚 緑 明 声 鳥 光 心 思

夜は言葉

2006年11月05日 | 音楽
友部正人さんの歌で「夜は言葉」という歌がある。

夜は君じゃない
夜は僕じゃない
夜は夜じゃない
夜は言葉さ
どうやって伝えよう

この「言葉」とは何だろう。どういう意味だろう。「夜は言葉さ」とは何だろう。
そのことをずっと考えています。
感性ではわかるのです。

「言葉の問題として考える」と、湾岸戦争について発言したのは、
作家の高橋源一郎でした。
友部さんの「言葉さ」というニュアンスも、
たぶん、高橋の「言葉の問題」に近いものだと、
この歌を聴いた時に思いました。

生活の中心に言葉をすえている人は多くいます。
そういう人にとって、言葉は生活です。生活は言葉です。
たぶん、友部さんはこの歌で、言葉に捧げる愛を歌っているのかもしれません。

ねじめ正一さんの言葉が浮かびます。
「言葉を使用するなんて、言葉に失礼だ」
言葉に僕たちは、手をひかれて、進んでいる。
だから先行きにある言葉は、光っていなければいけないと思うのです。
夜ならば、なおのことに。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

保坂和志

2006年11月05日 | 文学
今、テレビで保坂和志さんが出ていました。
村上春樹に顔が似ているだけで笑えてくるし、
のりらくらりとした話し方も面白かった。
「小説の言葉とは日常の伝達言語とは違うんです。詩でもないし、散文だから」
そして、
「小説の言葉は、音楽なんです」
と言った。よくぞ言ってくれた。その通り。
ずっと前から保坂さんのエッセイを読みたいと思っていたから、
これ書いたら図書館に直行です。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする