「幸せそうな人たち」という歌がある。
作詞作曲は犬塚康博さんという方。
この歌をフォークシンガーの加川良さんが歌っている。
ラップスティールギターを弾くのはすぎの暢さんという人。
この歌を歌う様子のビデオを持っていて、
この数日、毎日、この歌だけは視聴している。
作詞の言葉がとても良い。
加川良さんは本当に歌がうまい。
すぎの暢さんのスティールギターは、かっこいい。
言葉がとても良く、歌がとても良く、音がとても良い、
こういう専門の人達がおのおのの分業を極め、
それが美しくコラボレーションされた作品で、
どれひとつ、誰ひとり欠けても、駄目だというほどに、
この演奏は素晴らしい。
生まれた時から僕たちは
滅びてゆく道の上にいる
と歌う。最初、聴いた時は、何てシリアスな歌なんだ、
と思っていた。
ところが日が経つにつれ、シリアスだけじゃない何かがあると、
強く思ってきた。
演奏では、
「道の上に」のあとの「いる」で終わるのですが、
「いる」のあとに、すぎの暢さんの表情がトランス的なものに変わる。
これがとても僕にこの曲を印象づけるきっかけになった。
「いる」とは、「在る」の意味だと思う。
生まれた時から僕たちは
滅びてゆく道の上にいる(在る)
ここの「いる(在る」で、存在の確信が強烈に出される。
滅んでゆく道の上に、僕たちは「在る」。
これだけの言葉だったら、誰が読んだってシリアスなものだと思うだろう。
でも、違う。シリアスだけじゃない。
これは「生きている」という歌だ。
「いる(在る)」所が、いずれ滅んでゆく道の上であったとしても、
この瞬間に僕らはいる(在る)。
この一瞬に、僕らはいる、生きている。
いつかは滅んでゆく道だからこそ、
今、この二度とない瞬間に、僕らは力を注ぐのだ。
幸せそうな人たちが
12月の灯りの下にいる
生まれた時から僕たちは
滅びてゆく道の上にいる
これは歌詞の一部。
12月の灯りとは、クリスマスや大晦日、といったこれからやってくる
忙しく楽しい夜の灯りです。
作詞者の犬塚さんは、
そういう人たちを見ている。
そこに、シリアスでもあり、また「生きている」という意の、
大きなビジョンを次の行に書き加える。
僕はこの詩と演奏と歌を聴いていると、
体の血液の流れが良くなる気がする。
血の気がわく。元気になり、活発になる。
平明で、しかも深い言葉をお書きになる犬塚康博さん。
歌が僕を呼ぶ。
僕が歌に寄る。
タイミングが合いさえすれば、
新たな物語が始まる。
僕にとって小説とは、歌、いや、唄だ。
作詞作曲は犬塚康博さんという方。
この歌をフォークシンガーの加川良さんが歌っている。
ラップスティールギターを弾くのはすぎの暢さんという人。
この歌を歌う様子のビデオを持っていて、
この数日、毎日、この歌だけは視聴している。
作詞の言葉がとても良い。
加川良さんは本当に歌がうまい。
すぎの暢さんのスティールギターは、かっこいい。
言葉がとても良く、歌がとても良く、音がとても良い、
こういう専門の人達がおのおのの分業を極め、
それが美しくコラボレーションされた作品で、
どれひとつ、誰ひとり欠けても、駄目だというほどに、
この演奏は素晴らしい。
生まれた時から僕たちは
滅びてゆく道の上にいる
と歌う。最初、聴いた時は、何てシリアスな歌なんだ、
と思っていた。
ところが日が経つにつれ、シリアスだけじゃない何かがあると、
強く思ってきた。
演奏では、
「道の上に」のあとの「いる」で終わるのですが、
「いる」のあとに、すぎの暢さんの表情がトランス的なものに変わる。
これがとても僕にこの曲を印象づけるきっかけになった。
「いる」とは、「在る」の意味だと思う。
生まれた時から僕たちは
滅びてゆく道の上にいる(在る)
ここの「いる(在る」で、存在の確信が強烈に出される。
滅んでゆく道の上に、僕たちは「在る」。
これだけの言葉だったら、誰が読んだってシリアスなものだと思うだろう。
でも、違う。シリアスだけじゃない。
これは「生きている」という歌だ。
「いる(在る)」所が、いずれ滅んでゆく道の上であったとしても、
この瞬間に僕らはいる(在る)。
この一瞬に、僕らはいる、生きている。
いつかは滅んでゆく道だからこそ、
今、この二度とない瞬間に、僕らは力を注ぐのだ。
幸せそうな人たちが
12月の灯りの下にいる
生まれた時から僕たちは
滅びてゆく道の上にいる
これは歌詞の一部。
12月の灯りとは、クリスマスや大晦日、といったこれからやってくる
忙しく楽しい夜の灯りです。
作詞者の犬塚さんは、
そういう人たちを見ている。
そこに、シリアスでもあり、また「生きている」という意の、
大きなビジョンを次の行に書き加える。
僕はこの詩と演奏と歌を聴いていると、
体の血液の流れが良くなる気がする。
血の気がわく。元気になり、活発になる。
平明で、しかも深い言葉をお書きになる犬塚康博さん。
歌が僕を呼ぶ。
僕が歌に寄る。
タイミングが合いさえすれば、
新たな物語が始まる。
僕にとって小説とは、歌、いや、唄だ。