今日から熊野入りです。
昨夜から兄が家に一泊して、
今朝、8時のワイドビュー南紀で、熊野へ。
思いも寄らず、父が駅で待っていてくれました。
兄が用事を済ませている間、
僕と父は海に行きました。
空は曇っていて、
波打ち際で、父と僕は、腰を落とし、
あ、鳥だ、
と僕が言う。
ああ、
と父が言う。
カモメだ、
と僕が言うと、
ああそうだ、
と父が言います。
父は隣で煙草をふかして、
どっかりと浜に座り、
海を見ています。
そして故郷は渥美半島の海と、
ここ熊野灘が繋がっていることを、
話し出します。
カモメの群が飛んで行く方に、
魚がいて、
僕らは目でカモメを追いましたけど、
カモメは新宮の方に飛んでいき、見えなくなりました。
風はなく、静かな海を、
父と一緒に見ていました。
「前ね、ここらで寝そべっていたとき、びちゃびちゃ音がしたんよ」
と僕は言います。
「それで何だろうって、波の音でもないし、起きて見てみると、
波打ち際に小魚の群が来ていて、それが跳ねてる音やったよ」
と僕は言います。
「ああ、そうか」
と父は言います。
以前、海から僕らは陸にあがってきたこと、
体が今でも海の記憶を持っていることなんかを話しながら、
海を見て、
少し寒くなってきたので、
家に帰りました。
雨が降り出して、
夜には本降りになりました。
兄と三人で、
おいしい魚を食べ、お酒を飲み、
夜遅くまで飲んでいました。
父の話に兄が真剣な表情でうなずき、
僕は父と兄を見ていました。
声高く響く、笑い声と笑い声がぶつかって、
夜が、僕らにお酒を酌みました。
昨夜から兄が家に一泊して、
今朝、8時のワイドビュー南紀で、熊野へ。
思いも寄らず、父が駅で待っていてくれました。
兄が用事を済ませている間、
僕と父は海に行きました。
空は曇っていて、
波打ち際で、父と僕は、腰を落とし、
あ、鳥だ、
と僕が言う。
ああ、
と父が言う。
カモメだ、
と僕が言うと、
ああそうだ、
と父が言います。
父は隣で煙草をふかして、
どっかりと浜に座り、
海を見ています。
そして故郷は渥美半島の海と、
ここ熊野灘が繋がっていることを、
話し出します。
カモメの群が飛んで行く方に、
魚がいて、
僕らは目でカモメを追いましたけど、
カモメは新宮の方に飛んでいき、見えなくなりました。
風はなく、静かな海を、
父と一緒に見ていました。
「前ね、ここらで寝そべっていたとき、びちゃびちゃ音がしたんよ」
と僕は言います。
「それで何だろうって、波の音でもないし、起きて見てみると、
波打ち際に小魚の群が来ていて、それが跳ねてる音やったよ」
と僕は言います。
「ああ、そうか」
と父は言います。
以前、海から僕らは陸にあがってきたこと、
体が今でも海の記憶を持っていることなんかを話しながら、
海を見て、
少し寒くなってきたので、
家に帰りました。
雨が降り出して、
夜には本降りになりました。
兄と三人で、
おいしい魚を食べ、お酒を飲み、
夜遅くまで飲んでいました。
父の話に兄が真剣な表情でうなずき、
僕は父と兄を見ていました。
声高く響く、笑い声と笑い声がぶつかって、
夜が、僕らにお酒を酌みました。