kotoba日記                     小久保圭介

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ビルと木

2013年06月08日 | 生活
雨のあとの朝は、
涼風です。
鴉が鳴いて、
ゆっくり歩いて、
本を読んで。

ビルとビルを結ぶ、
空の線。

アメツバメ。

空、青く、
帽子は緑。

育った家は、
手作りの本棚と、
買った本棚があった。
人間とは何か、
生きるとは何か、
社会とは何か、
という本が、
ほとんどだったので、
僕は蛙や亀の図鑑を、
当然ながら、
好んだ。
あとの本、
世界名作文学全集、
たとえば印象的な題、
「静かなドン」などが並ぶ、
整頓された本棚、
黄色と緑の全集に、
赤いマジックで、
だああああああああああーーー、
っと、
線を引っ張った。
しかし、
怒られなかったのは何故だろう。
その線の後が、
今でも、
実家の本棚に、
見つけることができる。

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ビルと木。
木がはじめにあったのに、
生物の形が先にあったのに、
僕は構造物の中にいると、
生物のフラクタルな形状に、
驚く。
異様なのです、
ビルの構造の中に、
にょきにょきと、
ある木の様相が。
僕は、
構造の中に生きていて、
しかも、
自然体の身体を、
持っているということ。
構造が、
道具であった時、
手におさまる時は、
まだ木に驚くことはなかった。
今は違う。
だから、
構造物と、
木のことを、
考えていました。