雨あがりの朝
大きな部屋にいた
白い机
空調の音
人の声
ドアが開く音
閉まる音
外から聞こえる
車の音
おはようございます
リノリウムの床を
靴が歩いてゆく
Gyu
Kyu
その音を
背中で聞いている
時は過ぎてゆく
定型詩を書こうと思ったら
案の定 二行で終わった
でもまあ
こうして言葉と
遊んでいる
青い羽の首振り扇風機が
黙って立っていた
その脇で
ヤスオさんが立っていた
黙って
海
海
父の散歩道
母のcoffee Shop
外に出ると
木に電飾が巻きつけられている
木は雨に濡れて
湿っている
そんな季節になったのだ
人は歩いている
言葉で話している
足悪き人
目見える人
車椅子の人
ごめんなさい
と心で言う
いつも無言で諭される
そんな人たちに
人は生まれて
文化の中で生きている
カフカ先生の机の上には
フランス語で書かれた
ホロコーストのテキストがあった
それを鉛筆で訳している最中の
ノートは開かれ
柿とリンゴが脇に置かれていた
I have a pen
I have a apple
ピコ太郎の音楽は
流れてはいなかったけれど
冬の日差しが
窓からカフカ先生を
明かるく照らしていた
大きな部屋にいた
白い机
空調の音
人の声
ドアが開く音
閉まる音
外から聞こえる
車の音
おはようございます
リノリウムの床を
靴が歩いてゆく
Gyu
Kyu
その音を
背中で聞いている
時は過ぎてゆく
定型詩を書こうと思ったら
案の定 二行で終わった
でもまあ
こうして言葉と
遊んでいる
青い羽の首振り扇風機が
黙って立っていた
その脇で
ヤスオさんが立っていた
黙って
海
海
父の散歩道
母のcoffee Shop
外に出ると
木に電飾が巻きつけられている
木は雨に濡れて
湿っている
そんな季節になったのだ
人は歩いている
言葉で話している
足悪き人
目見える人
車椅子の人
ごめんなさい
と心で言う
いつも無言で諭される
そんな人たちに
人は生まれて
文化の中で生きている
カフカ先生の机の上には
フランス語で書かれた
ホロコーストのテキストがあった
それを鉛筆で訳している最中の
ノートは開かれ
柿とリンゴが脇に置かれていた
I have a pen
I have a apple
ピコ太郎の音楽は
流れてはいなかったけれど
冬の日差しが
窓からカフカ先生を
明かるく照らしていた