雨
風強し
9時半
立ち会い
テーブルを挟んで
調査
10時半に
柴田さんと三人で
金シャチでコーヒーと卵サンドウィッチ
ここの卵サンドウィッチは絶品なり
わたしは早々に帰宅
床を歩いて
窓から
体を出して
空を見て
声を少し出してみると
たくさんの緑が
地から立っていて
歌い合う
空の上で
たくさんの人の笑顔
萩の季節はまだ遠く
これから夏
それでも
窓から身を乗り出して
トンと地に足を着け
歩く
野に向けて
14時半出かける
雨もあがった
15時
鶴舞
帰り道
自転車を漕いでいた
雨上がりの景
100メートル道路の辺り
ビルが
風が
車が
信号が
空が
樹木が
草が
自転車を漕ぐ足
ハンドルを握るこの手
目が見るものすべて
この世に
目覚める
わたしは
ここに体を母から頂き
借りて
体感している
体がある
ここに体があるから
風が判る
冷たいと判る
目があるから
ビルの色と形が見える
距離が判る
筋肉があるから
前に進める
わたし
この時
初めてなのか
生まれた時の如く
きっとそうに違いない
この世に来て
不思議の世界で
見まわしていた
きっとそうだったに違いない
今
それを思っている
感じている
これは凄い体験だ
目覚めるとは
こういうことだ
皮膚があるから
体があるから
これは凄い
これは凄い
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ひださんに会う