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『リバー先生』
昼下がり
リバー 先生と散歩する
風はなく
春の日差しは 暖
空 青
リバー 先生と歩くのも
最近10回くらい
7ヶ月前
わたしはまだ
おぼつかない歩き方だった
階段も危なかった
不安なわたし
リバー 先生に聞いた
「私感ですから正直言ってください。階段、 わたしにできますか」
廊下にあるソファーに座って
わたし 聞いた
目線を同じにして
リバー 先生が言った
「やれると思います」
私 再度聞いた
「やれると思います」
言い切った
強い言霊
リバー 先生は
どこから来るのか
腹の底から自信を持って答えた
言霊はすごかった
なぜこんなすごい
言葉が言えるのか
わたし 不安だったのに
簡単に即答に
まっすぐ
迷いなく 答えたのだ
リバー 先生と歩いていく
「寒くないですね」
リバー 先生 は 屋根の方を見ている
北に向かって歩く
黒い杖を持って
歩いて行く
桜を見つけた
家の庭にある桜
「桜」
「あ」
今年初めての桜を見学
リバー 先生と一緒に歩くのは
あと何回ぐらいだろうか
縁
こんなふうに
記憶の風景になっていく
白い花
チューリップもある
黄色い小さな花
草たくさん
いっぱいある
もっと暖かくなると蝶々が羽音で
無音の音楽を始める
「琴の音って、地球みたいですね」
リバー 先生は不思議なことを
たまに言う
腹の中もまた不思議
胸の中もまた不思議
不思議不思議で
リバー 先生と歩いていると
話すことも少なくなって
風景の中にリバー 先生もわたしも
消えていく
また現れていく
縁
1ブロックを回って
裏側から帰って行く
リバー 先生
大村先生から
リバー 先生に代わって
更に上手に
歩くようになりましたよ
リバー 先生
あの言葉が
道しるべです
リバー 先生
今年初めての 桜です
昼下がり
リバー 先生と散歩する
風はなく
春の日差しは 暖
空 青
リバー 先生と歩くのも
最近10回くらい
7ヶ月前
わたしはまだ
おぼつかない歩き方だった
階段も危なかった
不安なわたし
リバー 先生に聞いた
「私感ですから正直言ってください。階段、 わたしにできますか」
廊下にあるソファーに座って
わたし 聞いた
目線を同じにして
リバー 先生が言った
「やれると思います」
私 再度聞いた
「やれると思います」
言い切った
強い言霊
リバー 先生は
どこから来るのか
腹の底から自信を持って答えた
言霊はすごかった
なぜこんなすごい
言葉が言えるのか
わたし 不安だったのに
簡単に即答に
まっすぐ
迷いなく 答えたのだ
リバー 先生と歩いていく
「寒くないですね」
リバー 先生 は 屋根の方を見ている
北に向かって歩く
黒い杖を持って
歩いて行く
桜を見つけた
家の庭にある桜
「桜」
「あ」
今年初めての桜を見学
リバー 先生と一緒に歩くのは
あと何回ぐらいだろうか
縁
こんなふうに
記憶の風景になっていく
白い花
チューリップもある
黄色い小さな花
草たくさん
いっぱいある
もっと暖かくなると蝶々が羽音で
無音の音楽を始める
「琴の音って、地球みたいですね」
リバー 先生は不思議なことを
たまに言う
腹の中もまた不思議
胸の中もまた不思議
不思議不思議で
リバー 先生と歩いていると
話すことも少なくなって
風景の中にリバー 先生もわたしも
消えていく
また現れていく
縁
1ブロックを回って
裏側から帰って行く
リバー 先生
大村先生から
リバー 先生に代わって
更に上手に
歩くようになりましたよ
リバー 先生
あの言葉が
道しるべです
リバー 先生
今年初めての 桜です