事任八幡宮の
磐座
今日は鈴木大拙先生と
山道険しきなり
本当に獣道
草に隠れて見えぬ崖道
鈴木大拙先生同行なくして
磐座まで行けず
かなりうれしい
8日前は途中で引き返す
社務所の巫女様に聞いた
「磐座に行きたいのです」
「磐座ですか? 最近は木が倒れて通りにくいと聞きました。私どもの方から勧んで行ってくださいとは申し上げられません」
「わかりました。ありがとうございます」
事任八幡宮サイトを見る
磐座の写真は無きに等しい
地元の人に聞いた
存在を知らぬと言う
「どうしましょう先生」
「行きたいのなら行く。それもすぐに。迷ってどうする? 小久保君は何故行きたい?」
「磐座は神様が降り立った場所ですから」
「そんなことは聞いてない!」
激しき喝破
「え」
「行きたいから行く」
鈴木大拙先生の背中を追うのみ
木に目印のテープが巻いてある
目印はサイトで紹介されていた通り
道しるべ
杖なしでは無理
途中で石段が消え
草むら
鈴木大拙先生が振り返る
「ついてこい。進めば良い」
「はい」
草分けて進む
すぐ道が出現
左側は急斜面の山肌
木に引っかかれば良い
勾配が強くなる
地点から地点まで幹にロープが張られてある
ロープを持って登れという合図
そのロープ前とロープ後が
ひどく危険
参ったけれど登る
NTT携帯用の小さなアンテナがある
銀のレール
アンテナを作る
荷物を運ぶためのもの
レールに沿って右側へ前進
どこまで歩けば着くのか
ほどなく左側に現れた紙垂(しで)の岩
あれだ
声出る
磐座到着
山頂の平らな場
磐座群の出現
ずっと昔
己等乃麻知比売命 ことのまちひめのみこと は
山頂である
この磐座群に降り立った
それからかなりの時間が過ぎ
事任八幡宮の
本宮が作られた
小さな小さな祠です
800年ほど前
現在の麓にある
己等乃麻知神社ができた
時の政権の仕業で
事任八幡宮と改名
写真の磐座群が
本来の場所
だからここまで来られて
感無量
「行くぞ」
鈴木大拙先生発す
「は。今来たばかりです」
「留まるな。濁る」
と発しつつ
鈴木大拙先生は杖を持ったまま
山頂に吹く風を
愛でておられた
磐座が眼前に在る
凄い
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