交流サイト(SNS)を介した投資詐欺と恋愛感情に乗じたロマンス詐欺、特殊詐欺の被害総額が、2024年は全国で前年比2・19倍の約2約269億円(59・4%)増の約721億5千万円、投資・ロマンス詐欺は約812億8千万円(178・6%)増の約1268億円。
いずれも過去最悪となった。
連続強盗などと同じく「匿名・流動型犯罪グループ」(匿流)の関与が疑われ、同庁の楠長官は2月6日の定例記者会見で「卑劣な犯罪。
検挙、抑止の両面で早急に対策強化する」と強調した。
インターネットバンキングを悪用し振り込ませるケースが目立ち、増加の一因とみられる。
ATMより高額のやりとりができ、ネット空間で完結するため周囲が詐欺に気づきにくい。
ネットバンキング利用は、投資・ロマンス詐欺での全ての振り込みと、特殊詐欺の500万円以上の振り込みによる被害額の約7割に上った。
警察庁は轍拗にネットバンキングの口座開設や送金を要求する相手への注意を呼びかけ、金融機関に不正取引を検知するモニタリングシステムの積極活用を促している。
2024年の刑法犯認知件数は73万7679件で、3年連続で増えた。
特殊詐欺の認知件数は前年だ1949件(10・2%)増の2万987件。
接触方法は電話が約8割で、国際電話が多い。
手口では警察官をかたり捜査名目でだますケースが増加。
「ロ座が不正に利用されている」などとうそを言い、アプリで警察手帳や逮捕状の画像を送って信じ込ませ、振り込みなどを要求するという。
SNS型では、投資詐欺が4109件(180・9%)増の6380件で、被害額は約593億1千万円(213・4%)増の約871億円。
SNSで著名人を使う偽広告は減少し、ダイレクトメッセージで接触して別のSNSに誘導してだます手口が増えている。
ロマンス詐欺は、2209件(140・3%)増の3784件、被害額は約219億7千万円(123・9%)増の約397億円。
「ペアーズ」などマッチングアプリを介した被害が多く、警察・庁は事業者に本人確認強化を求めている。
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