米紙ニューヨーク・タイムス電子版は10月4日、過激派組織「イスラム国」と戦うシリアの反体制派に弾薬を直接提供することを、オバマ米大統領が初めて国防総省に指示したと報じた。
武器の直接提供にも踏み切る可能性がある。
シリア国境に近いトルコ南部インジルリク基地を拠点とした有志国による空爆も増やす方針。
シリア北東部での作戦を強化し、同組織が首都と位置付ける北部ラッカに圧力をかけたい考えだ。
ロシアの空爆で混迷するシリア情勢をめぐり、オバマ氏はロシアに軍事力で対抗しないとの立場を示す一方、「イスラム国」掃討の取り組み強化を模索。
10月2日の記者会見では「シリアを米口の代理戦争の場にするつもりはない」と強調し、追い詰める対象はあくまで「イスラム国」だとして、反体制派の支援を続ける方針を示していた。
同紙によるとトルコと米国は、トルコとシリアの国境地帯の東西約90キロにわたって同組織の排除を目指すことで7月に基本合意しており、詳細を詰めている。
国境は「イスラム国」に物資や戦闘員が流入する経路。
これを遮断する狙いがある。
作戦強化はロシアによるシリアヘの軍事介入前から検討されていた。
ラッカの制圧ではなく、孤立させることを目的としている。
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