2025年大阪・関西万博での商用運航実現を目指す「空飛ぶクルマ」の実証飛行が3月14日、大阪市の大阪城公園で行われた。
大阪府によると、屋外での有人飛行は大分県などで地上からの操縦で行われた例があるが、パイロットが乗って操縦する形では国内初。
大手商社丸紅が中心となって実施し、米国社製の1人乗りの機体を使用した。
丸紅は万博での運航事業者に選出されており、本番では別の機体を使用する予定。
実証飛行では、空飛ぶクルマに参入するGMOインターネットグループの熊谷代表がパイロットを務めた。
機体はプロペラが回転し始めてから10秒ほどで垂直に浮き上がると、上空約8メートルで前後左右の移動や回転を繰り返し、着陸した。
熊谷氏は国土交通省の自家用操縦士の免許を持っており、今回の飛行に向けて米国で1時間の訓練を受けた。
飛行後には「ゲーム機の感覚で飛べ、テクノロジーの問題はないと感じた。
課題としては、日本の法規制や住民感情の問題が大きい」と述べた。
飛行は、万博に向けて空飛ぶクルマの認知度向上を目指す府の補助事業として実施した。
府は今後も、実証飛行の実施や離着陸場(ポート)の整備の補助を通じて、商用運航実現に向けた課題解消を急ぐ。
住宅地上空の飛行も想定し、騒音や安全性への住民理解の促進も進める。
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