9月23日付の香港紙「明報」は、薄被告は判決が言い渡された後、憤りをあらわにし「判決は不公正だ。 著しく事実と異なる。 私や私の弁護士の根拠ある意見は全く採用されなかった」と大声で叫んだと報じた。
山東省済南市中級人民法院(地裁)で公判を傍聴した人の話として伝えた。
この騒ぎで緊急に薄被告の両手首に手錠がはめられ、法廷から退出させられた。
薄被告が上訴するかどうかの意見を述べる機会もなかったという。
法院の担当者は閉廷後の記者会見で、上訴の見通しについて明言を避けていた。
9月23日付の北京の主要各紙は、手錠をかけられた薄被告を1面で大きく扱い、党として高級幹部の腐敗を断固許さず、法を重視する姿勢を強調する論評を掲載している。
しかし薄被告が叫んだことは伝えていない。
中国外務省の洪磊副報道局長は9月23日の定例会見で、薄被告の判決について「法に基づいた判決だ」などと述べるにとどめた。
薄氏は、9月23日無期懲役の判決を不服として上訴したと伝えた。
中国は2審制で、上訴審での判決で刑が確定するが、薄被告は検察側と全面的に争う構えとみられる。
薄被告は判決が言い渡された直後、法廷で「不公正だ」と強く抗議したと香港メディアで伝えられるなど、自らの正当性を主張し続けている。
しかし地裁の判決では検察側の証拠の大部分が採用され、薄被告側がこれを覆すのは容易ではない情勢だ。
今後の動きに注目。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます