
「増やま 本店」を出たが、まだもうちょっと飲み足りない。時刻は15時を回ったところ。もうあそこしかない。「一平」に行こう。
15時を20分くらい回り、「一平」の扉を開けると、予想だにしなかった光景が広がる。なんと、席の半分以上が空席だった。奥に行こうと思えば行ける状態。こんなことは初めてだ。そこで奥まで行こうとしてやめた。もうだいぶ飲んでるから。そんなに長居はしないと。
ヒロキ君に、「ボール」をオーダー。けれど、「ボール、一丁」という、あの独特のこぶしは聞かれない。ちょっと小さい声で厨房に伝える。やはり、お客さんが少ないと張り合いがないのかしら。
その「ボール」と引き換えに、「肉豆腐」と「煮玉子」を注文した、「増やま 本店」と同じ展開。
「一平」の「ボール」はスライスレモンが入っていて、個人的にはこっちの方が好きだ。微かなレモンの爽やかさが、食欲を高めてくれる。そして運ばれてきた「肉豆腐」と「煮玉子」。その色の違いが鮮明だった。茶色の濃さでいえば、断然「一平」の方が濃い。煮込み時間の違いか、それともレシピの違いか。はたまた回転率の差か。それは分からない。けれど、ここでもやはり、自分は「一平」の「肉豆腐」と「煮玉子」の方が好きだ。ちなみに「増やま」の「煮玉子」は1個100円、「一平」は2個で200円。「増やま」の玉子の方がやや大きいからLサイズかも。
自分が入店して以降に入ってきた客は、若い4人組。男子3人の女子一人。大学生っぽいのだが、これがまた騒がしかった。さすが千葉だなと思える4人組だった。そういう客は見ないようにしていたのだが、実は気になるお客さんがいた。ちょうど自分の対面に座っていた一人客。歳は自分と同じくらいの男性である。何が気になったかというと、やや笑みを浮かべたその表情。「ボール」を飲み、つまみは一切なしでスタートしたが、やがてここぞとばかりに「煮込み」を注文した。その「煮込み」を食べる表情が恍惚としており、まるで子どもを愛でるように優しく大切に箸を取り扱い、食べ始めた。なんか、幸福感に充たされたような世界に、自分は少したじろいだ。
さて、自分はといえば、既に「増やま 本店」から数えて、5杯目の「ボール」だったが、まだフィニッシュにはほど遠い。この日、6杯目の「ボール」をおかわりし、「ウィンナー」を追加した。
「増やま」の「赤ウィンナー」に対し、「一平」はやや大きめのスタンダードなもの。どちらかといえば、これもやっぱり「一平」の方が好きだ。
6杯目の「ボール」を飲み終える頃、「いっぺい」さんにメッセージを送った。今、「一平」にいることを伝え、かなり空いてることも付記した。すると、すぐに返信がきた。そのメッセージの中に、衝撃の情報が書かれていた。成田の名店、「寅屋」が船橋に店舗を出したという。しかも、「一平」のすぐ近くに。これは大事件である。だが、既に時遅し。この日、7杯目の「ボール」をもはや飲んでいたから。また近々、船橋に来なければ。その時は、「増やま」、「一平」、「寅屋」ではしごをしなければならないかも。
でも横須賀線1本だから何とかなるかな。
西船橋なら「葛羅」という高い店に行ったことがあるのですが。
https://funayama-shika.blog.ss-blog.jp/2012-04-11-2
この時に同席した男性は出世してエラくなり、こないだ「事務方を軽んじるな」に登場しました。ゲーリーさんからもコメントいただいたし。
地位肩書が人を変えるってホントですよ。この頃はいいヤツだったなぁ。
自分も船橋「寅屋」に近々行かねばと思っております。
ジャンさん。
「葛羅」ですか。地図で見ましたが、なるほど。伝説のストリップ劇場、西船OSの近くですね。
船橋は遠いですか?
勝田台よりも、京成大久保よりも近いですよ!
二本縛りで300円は良い値段しますね。とのこと。
確かに税抜き一本150円だからイメージほどは安くないですね。
でも、成田や宇ち多に行くことを考えたら十分有りです。
2本縛り300円。一般的には高価ですね。成田の「寅屋」ではいつも「ハラミ」だけいただき、それで十分満足でした。
成田に行く必要ないですし、何よりもあの雰囲気が船橋で再現できているのか、楽しみです。ちなみに成田でも、京成側とJR側とで、雰囲気が違うんです。果たして船橋店やいかに!って感じです。