浜松町の立ち飲みは「転び」が多い。
新橋から南下すると、港区役所本庁舎の近く、「都映(みやこうつし)」は看板にSTANDINGと書かれているのに、しっかりと席がある。
その150mほど、南に行って大門の鳥居の角、「ます家」も転びだ。オープンしたての頃、ここを訪れた際は、まだ立ち飲みだった。
そういえば、「ます家」から4軒隣に小さな酒場があった。「楓」という名の酒場は、昔わたしが浜松町で働いて . . . 本文を読む
これだよこれ。そう、これ。
長年、といってもこの3か月くらいに盛り上がったのだが、とにかくずっと求めてきた本物のインドカレー。
それをまさか京都で食べようとは思ってもいなかった。
クルタにぼうぼうの髪と髭を伸ばした、まさにどこぞのグルではないかと思う風貌の男の写真を眺めながら、チャパティにカレーをつけて食べた瞬間、ボクはバラナシにトリップした。
そう、この男が、くだんのカレ . . . 本文を読む
御徒町には2つの加賀屋が存在する。
上野広小路のお店ともうひとつが山手線の外側、御徒町北口と南口の間にあるお店である。
いずれも地下1階ににある。広小路のお店には3回ほど行った。いずれもY澤さんとの会合である。
この日、御徒町に集ったY澤さんとわたしは加賀屋へと向かった。いつも行く広小路の店ではなく、もう1軒の方にである。
階段を降りて店に入ると、驚く程広小路店にそっくりだった。安定してる . . . 本文を読む
自宅の近所に神谷堀公園という公園がある。
ここはかつて、甚兵衛堀という隅田川からひいた運河があり、そこを埋め立てでできたのがこの公園ということである。なるほど、確かに地形もさることながらお堀の石垣も残っている。
この甚兵衛堀について調べてみると、この甚兵衛堀にはかつてでっかん坊橋という橋がかけられていたことが分かった。この奇妙な名称は、かつてお坊さんがこの橋の上でおいはぎに殺害され、夜な夜な幽 . . . 本文を読む
トリンドル玲奈に似たウエイトレスが、我々のテーブルに立ちはだかったとき、思わず固まってしまった。
白い透き通るような肌に、汚れを知らない無垢な心をもっているかのようにみえる世田谷のお嬢様。フリルの制服が眩しい。
その子に果たして『ナカ』という言葉が通じるのか。
恐らく、怪鳥も同じ思いだったに違いない。
我々はしばらく阿呆のように逡巡した。
一瞬、「ナカ」という言葉を、別の言葉に置き換えよ . . . 本文を読む
こういうカレー屋を待っていたんだ。本格派のカレーでありながら安価であり、お腹いっぱい食べられて、サービス精神旺盛な店。
ボクは,1,000円という決して安くはないお金を出して、3種類のカレーやナンの食べ放題を望んでいたわけではない。しかも、それがまだ、インド系の人々が作る現地のカレーであるならば、まだ対価を支払うのだが、それらは本場インドのそれとはかけ離れているものである。
だから、結局最近は . . . 本文を読む
東京に大雪が降った日。ボクは夕方、用事があって外出をした。家を出て、北本通りを南下し、歩いて王子駅の近くで酒場を探した。1時間半ほど、時間を潰さなければならなかった。
「山田屋」に行ってみると、シャッターが降りていた。休業らしい。次に「一福」を訪ねた。やはり、やっていない。この大雪のせいで休んでいるのだろうか。仕方がない。駅前の「半平」ならやっているだろうと思い、10cmは積もった歩きにくい歩道 . . . 本文を読む
【居酒屋アワード】
実に153軒もの居酒屋を巡った2012年。そのせいで、記事の更新が大幅に遅れている。それはさておき、これ以外にも会社の会議で「村役場」に行ったり、「たきおか」に行ったりしているので、実際の居酒屋さすらいはもっと件数が多い。そうすると、2日に1軒の割合で居酒屋通いをしていることになる。
この153軒のうち、1軒のアワードを選ぶのは至難の技。悩みに悩み抜いて、2012年に訪問し . . . 本文を読む
「たきおか」は2号店を出した後、今度は3号店を本店より2本東の筋にオープンさせた。この3号店を取り仕切る女性店員さん(最近は厨房に入っている)が素晴らしい。スピーディに的確に客の注文を聴き、気持ちよく客をあしらっていた(この店員さんはもしかすると店長さんなのかもしれない)。こうしたことが、本店に化学変化をもたらせたのかは分からない。だが、本店の雰囲気も確実によくなったと思う。 . . . 本文を読む
本当のトムヤムクンはもっと酸っぱいと思う。レモングラスが効いた、あの強烈な酸味がなければ、トムヤムクンの醍醐味は味わえない。
だから、カップヌードルのトムヤムクンを食べて、「ちょっと違うじゃん」と思ったのはわたしだけではないと思う。
それでも、カップヌードルの勇気を称えたい。しかも、トムヤムクンに似た味といっても、それが決しておいしくなかった訳ではない。
いや、おいしかったのだ。
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