最近、個人的興味のある本が読めない中、唯一心を和ませてくれる本がある。
「ポテサラ酒場」である。
いわゆるポテサラのおいしい酒場のガイドブックなのだが、「ポテトサラダ」に着目した切り口が面白い。
「ポテトサラダがおいしい店は、何を食べてもウマイのだ!」と、帯に記されたキャッチコピーを見ては、思わず「その通り!」と児玉清ばりに叫んでしまったのだが、筆者もブログ「居酒屋さすらい」 . . . 本文を読む
文藝春秋の別冊として電子書籍限定の文芸誌「つんどく」。
文芸誌は好きなので、試しに購入してみた。
短編読み切りのライトノベルといった体裁だ。
正直言ってあまり面白くない。
「まどろみ」
「ヴィオレッタの尖骨」
「覆水」
「まなうらの色」
いずれも、文章は技巧的で、ストーリーもしっかりしている。だが、何故か響いてこないのだ。
官能短編集で最も好きな作品は坂東眞砂子さ . . . 本文を読む
論文ばかり読んでいて、なかなか好きな本を読むことができない。だから、2014年、この場に紹介できる本はそれほど多くないと思う。だけど、読んで読んで読みまくって、そして、そして書いて書いて書きまくってやる。 . . . 本文を読む
and someday, I'll try to get around to it; but if it happens, I'd like to have my ego tagging along. I want to still be me when I wake up one fine morning and have breakfast at Tiffany's. . . . 本文を読む
近年、本当に面白い漫画は皆無になった。 日本の漫画は冒険する心がなくなった。 クールジャパンに胡坐をかき、日本は慢心している。 そんな漫画が面白いわけがない。 気が付けば、世界が先をいっている。 バスティアン・ヴィヴェス。 もはや漫画ではなく、アートだ。 . . . 本文を読む
取材に基づき、小説に再構築とした本作こそジャーナリズムに迫っていると感じざるをえない。 劇中にたびたび登場する大手新聞社と主人公と二項対立を浮き彫りにする広報部長の行天四郎の設定は、もしかすると著者が御用ジャーナリズムを痛烈に批判したいという意図があったのではないだろうか。 何が正しいのか、そして何が間違っているのか。ぼくらはもうあらゆるものに麻痺をしてしまい、もう上も下も右も左も分からない。 だからとにかく打ちのめされた。 自分の仕事がたまらなくみすぼらしく感じるほど、ただただ打ちのめされた。 . . . 本文を読む
自分の文章は沢木耕太郎に影響を受けていると思う。今はそれほどでもないと思うが、10年くらい前の文章を読み返してみると筆致はかなり似ている。 沢木の「敗れざる者たち」が大好きだった。 あのひたむきであり一途であり、情熱に充ちた筆致が。 奇しくもこの本を読んだ5月25日はキャパの命日。 その偶然にも愕然とした。 . . . 本文を読む