ボクはカウンターの向こうで黙々とサンドウィッチを作るおばちゃんのシルエットを目で追っていた。 それだけで、ボクは十分だった。 人が何かを作る姿はとにかく神聖で貴い。 日々の営みの姿をそこに見出してしまうからだろう。 . . . 本文を読む
サッポロビールの大人エレベーター。 ビールに合う好きなつまみと熱いトーク。斉藤和義さんは確か、「唐揚げ」だった。思わず生唾があふれる。 奥田民生さんは広島の「お好み焼き」だった。それも分かる気がする。 でも、もしボクが45階の住人としてCMに出して盛られるのなら、ボクは迷わず「フィッシュアンドチップス」を選ぶ。 . . . 本文を読む
ご飯作りに目覚めつつある。
以前はある程度のお金をかけて料理をしていたが、今はいかにコストを絞るか、アイデアも出しつつある。
先週、ふらいんぐふりーまん師の家を訪ねて、料理をいただいたが、味付けを理論的に理解し、且つレシピを見なくてもひととおりできてしまう師ら(奥様)にいたく感動してしまうのである。
そのふらいんぐふりーマン師に2,900円分のスパイスを頼まれ、買っていった。
主にアジア料 . . . 本文を読む
常といえば、どこかの知らない女の子を口説いている。今しがた知り合ったというのに、離れてみてもとても親密そうにみえる。多分、こういう風景は昔からきっと変わらないように思う。尾崎豊のダンスホールの時代から、ディスコのマハラジャやジュリアナ、そしてその後のクラブまで、かかっている曲は違うけれど、多分30年、40年、男が女を口説いている姿は変わらないのだと思う。 . . . 本文を読む
11月27日(日) 「ワキヤコーヒー」(広島市中区中町)の「カストロ」/BURDIGALAのバゲットでバインミー
おはようございます。
一昨日、ふらいんぐふりーまん師の家で「地球の歩き方」のキューバ・カリブ海編を見せてもらい、カリブ海の地図を広げてみると、おおよそどこの島も西側の国に支配されていることを知りました。
したがって、これらの島々からすると植民地支配からの脱却は自らのアイデンテ . . . 本文を読む
「村役場」か「かっぱ」にしか行かない社長が「天山」に入った。 この行動にボクもA藤君も驚いた。 社長の中で何があったのだろうか。 天変地異の前兆か。 よく動物が突然とる謎の行動である。 それとも、ただの気まぐれか。 ともかく、あまり多くを語らない社長が何を考えているのか、全くもって分からない。 . . . 本文を読む
11月24日(木) れんこん・パプリカ・春菊・豆腐/杉樽9:八丁風1
おはようございます。
〽雪、気が付けばいつしか、何故こんなふうに降るの〽
雪を見ると、何故か中島みゆきさんのこの唄を思いだしてしまいます。
そして一緒に旅をしたM浦さんも同時に思いだします。
11月中の東京の降雪は54年ぶりだとか。
窓を開けて雪を眺めていると、また地震。
いよいよ地球は終末に向かって . . . 本文を読む
ひじきのお通しが出てきてそれをつまむとみりんが効いたしっかりした出汁のおいしさが伝わってくる。 当たりだなと思った。 まぐろの刺身をもらった。 値段は失念したが、決して安価ではない。その仕事ぶりからすると、妥当な価格に思えた。 身がしっかりしており、魚の質はいい。この23区の果てにある酒場とは思えない仕入れの良さにボクは単純に感動した。 恐らく、他の料理も間違いないはずだ。 . . . 本文を読む
弱々しいながらも心を見透かすような物乞いの目に、わたしは微動だにできなかった。
わたしは咄嗟にジーパンのポケットに手を突っ込み、1枚の硬貨を出して、年老いた物乞いの手元に投げた。
そして、わたしはすぐさま踵を返してその場を立ち去った。いや、逃げたというほうが相応しいかもしれない。
リキシャーワーラーのアジェイはタージマハルの正門に生い茂る木陰からわたしを見つけると、大きく手を . . . 本文を読む
出来うる限り、飯を作ろうと最近は考えている。
ボクより高給を貰うかみさんがいつも晩ご飯を作っていたが、最近は自分の方が帰りが早い。
しかし、世の中の働く女性はなんと大変なことか。
仕事を終えると、次に考えるのは、今晩のおかず。
ボクもご飯担当の日は少し憂鬱だ。
そこで、ボクは午後から自問自答する。
井頭五郎みたいに。
「ボクは今、何が食べたいんだ?」。
自分が食べたいものを作る。
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