浦安市北栄は旧い町である。現在の浦安駅も住所は北栄であるが、いわゆる浦安の本町といえば、猫実や堀江、或いは当代島を指す。
このあたりの様子は山本周五郎氏の著作「青べか物語」(新潮文庫)に詳しい。北栄といえば、もっぱら「浦安鉄筋家族」(浜岡賢次 チャンピオンコミックス)の舞台だ。その北栄も3丁目までくると、市川市と市境も迫り、夜は灯りが少ない。商店などもほとんどない中、居酒屋の赤提灯が揺れるのは . . . 本文を読む
昨年、京都にて見事なケチっぷりを見せた、ふらいんぐふりーまんこと師と熊猫刑事。
アジア放浪の勢いもそのままに、国内の生活もやはりケチケチだ。
前回は、京風居酒屋の緩慢な対応が気に入らず(ケチケチだが、プライドは高い俺たち)、すぐさま店を後にし、せっかく京都にいるのにその後、「和民」で一杯(プライドは高いが、所詮ケチケチだ)。
今回は浦安にて半年ぶりの再会。
またしてもケチケチが炸裂した。
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プロ野球に続き、各大学リーグも開幕した。
四国アイランドリーグも開幕したし、クラブチームも始動したと聞く。
高校野球の春のセンバツはとっくに終わり、夏に向けてチーム作り真っ盛り。
そして、草野球も開幕を告げており、我らの江戸川セントラルリーグも既に開幕している。
しかし、我らがチーム、「マイティフロッグ」はまだ開幕を迎えていないのである。
3月に予定していた開幕戦を雨で流し、それ以来、 . . . 本文を読む
怪鳥と三越前の立飲み屋にて杯を傾けてから家に帰り、すぐさま出産を控える妻に電話をすると、なんとなく様子がおかしい。
ほどなくして、妻が訴える腹痛は間隔を短くしていく。
陣痛が始まったようである。
そのまま、電話を切り、家でそわそわしていると夜11時くらいにお義母さんから電話が入った。
どうやら妻は病院に入ったとのことである。この日の朝、妻とメールで連絡を取りあったときは産まれる気配など微 . . . 本文を読む
時間制のため、2時間こっきりで「い志井」を後にした我々一行は当然まだまだ飲み足りず、Sちゃんが「以前から行きたかった」という店に行くことにした。
Mっちゃんの愛娘、A彩ちゃんと奥様S美さんは、そのまま調布駅で別れ、総勢5人が、ぞろぞろと調布駅を背にして北へ向かったのだった。
夕方から降り始めた雨はもう止んでいたが、路面は濡れており、幾らか肌寒い。
駅を少し離れただけで、繁華な雰囲気はなくな . . . 本文を読む
初めて「い志井」を訪ねたのは一昨年の6月のことでした。
このブログにちょくちょく登場するSちゃんに「いいお店がある」と、連れてきてもらったのです。
その評判に相応しく「い志井」は素晴らしいお店でした。
まず、雰囲気がいい。
雰囲気のよさ、というのはなかなか言葉で表現できないものですが、店内は町の焼き鳥屋にありがちな、せかせか感がなく、ゆっくりとした時間が流れている感じでした。
もっと . . . 本文を読む
勝ち負けを左右するのはほんの僅かな差だ。
だが、そのほんの僅かな差には厳然と勝負を決する違いがくっきりと現れる。勝者には、その差は必然であって、敗者には不運という名の偶然が勝負を分けるようにさえ見える。
例えば、いい当たりの打球が野手の正面をつく。攻撃している側は「不運だった」となるが、守る側では「投手の球威が勝っているからだ」とか、「予め、守備位置を変えていた」となるだろう。
だが、4月 . . . 本文を読む