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居酒屋さすらひ 2118 - 博多せんべろ 税込1,000円 - 「九州産直角打ち しらすくじら 福岡空港店」(福岡市博多区下臼井)

2024-06-25 22:05:01 | 居酒屋さすらい ◆立ち飲み屋

とにかく疲れた。

朝4時に起きて、9時から佐賀に移動。取材を行い、また福岡に。

空港到着17時。そしてやっとこ現地解散。仕事の依頼元と長時間にわたる仕事は心身ともに疲労が大きい。

空港で解散になった時、まずはじめに思ったのは、「なんか飲む」である。

福岡空港は広くて飲食店もいっぱいある。特に「ラーメン滑走路」はラーメン好き垂涎のスポットである。保安検査場を超えてもお店が豊富なのがすごい。もう随分前、出発ゲートの横に「一蘭」があったのには驚いた。羽田にはゲート傍に、ガシッとした店はない。ともあれ、自分はラーメンよりも、まずは生ビールだった。

さて、どこで何を飲もうか。ふらふら歩いていると、山口の川棚温泉にある瓦そばの店があった。20年前にかみさんと行った川棚温泉(「お風呂さすらい」未収録)。懐かしい。

おっ、と。いかんいかん。瓦そばもいいが、まずはビール。

面倒な保安検査場を抜けると、目の前に立ち飲み屋があった。

空港内に立ち飲みがあるのは山口宇部しか知らない(恐らく今はもうないと思う)。

これはぴったりな店を見つけたぞ。

お店は「しらすくじら」というらしい。

おや? 「せんべろセット」というのがあるのか。セットの是非はともかく、税込1,000円とは恐れ入る。よし、それでいこう。

店内に足を踏み入れたら、お姉さんが出てきて、座飲みか立ち飲みかときいてくる。「せんべろセット」と答えたら、前払いしろという。

前払いってなかなかない。

1,000円を支払って、立ち飲みカウンターにポジションした。セットは飲み物2杯に、日替わりのつまみ2品がつくらしい。自分は飲み物に、「生ビール」をオーダーした。やがて、厨房から、「せんべろセットのお客様」と呼ばれ、自らそれを取りに行く。

しかし、おつまみ2品は正直粗末だった。

貝のヒモに明太子がちょっと。「生ビール」は中ジョッキで、これだけで500円はしそうだから、頑張っていると捉えた方がいいかも。ましてや、空港のテナント料は高いはず。ショバ代と人件費を考えたら、これは赤字じゃないかな。

お客さんは自分の他に女性が一人。ちょっと離れたところで立ち飲んでいる。

ビール中ジョッキを飲んだら、なんだか疲れが一気にきた。立っているのが辛くなり、どこかに座りたくなった。こんなことって、滅多にないのだが、もう歳かな。小中高の12年、校長先生の話しで倒れたことはない。こりゃもうダメだなと店を出ることにした。もう一杯分の飲み物は無駄になるが仕方ない。

この店は食器をかたすのもセルフのようで、片付けようと厨房横の棚に歩いた時、女性客と目があった。

「もう、行かなきゃなんなくてさ、これいる?」って木札を見せると、あっさり「いらないです」と言われた。知らないおっさんは危険だからね。その回答は真っ当だよ。

セットは確かに頑張っていると思う。でも、なんだか痛い。多分、赤。

そんな見たてもあながち間違いではなかったか。その後、この店はどうやら空港から撤退したようだ。

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