
5分ほど前に完食したカップヌードル・マッサマンカレーの余韻に浸っている。
「マッサン」ではない。「マッサマン」である。
タイ料理。いわゆるゲーンである。屋台ではほとんどみかけない、このゲーン・マッサマンだが、「世界一美味しいカレー」とも呼ばれているらしい。
カップヌードルのパッケージにもそう書かれている。
wikipediaによると、ソースはココナッツミルク、ローリエ、カルダモン、シナモン、トウシキミ、パーム糖、魚醤、唐辛子、タマリンド。これにターメリック、シナモン、トウシキミ、クミン、クローブ、ナツメグのスパイスが加わる。ポイントはココナッツミルクとナンプラーだろうか。香りはゲーン・キョオワーン、つまりグリーンカレーに似ている。やはり、ココナッツミルクなのだ。
その味は濃厚、そして重厚。どっしり。とろみのあるカレーとからむ麺が一際うまい。
じゃがいもが入っているのが嬉しい。
日本人のカレー観はこのじゃがいもの存在だ。例えば、インドのサブジーはカレーと認識するが、ダルカレーはカレーとは感じない。ポイントはじゃがなのだ。
カップヌードルのタイシリーズ第2弾。
「トムヤムクン」も良かったが、ボクは断然「マッサマン」の方が好きだ。
濃厚な香りはいかにもシャムの国の香りを感じさせる。
それは、浮世離れした官能的とも言える香りとも感じるのは気のせいか。
カップヌードルのカレーも様々な種類が出てきたが、やはりアジアのカレーはちょっと違う。
カップヌードルで気軽なアジア旅。しかも会社に居ながらにして。
チープだけど、かえってそんな旅がボクは好きだ。
※カップヌードルシリーズ
なお、「トウシキミとはなんぞや?」と思って調べてみたら、八角(スターアニス)ができる木の名前だった。日本のシキビ(シキミ)の仲間らしいけど、日本のシキミは果実に猛毒があるらしい。
しかし、カレーにはほんと種々あるねえ。そうそう、こないだはカシューナッツが大量に使用されたブラックスパイスカレーってのを作った。ブラックって書いてあったのに、ココナッツミルクのせいか、カシューナッツのせいか、ホワイトカレーになったけどね。(苦笑)
昨夏のトムヤムクンヌードルみたいに、品薄現象になってると思う。
実は、恐らくそうなるだろうと予測して、自分は2個買ったんだ。
ひとつはすぐ食べたんだけど、今回はその残りのひとつ。
このカレー、興味深いでしょ。
カレーは奥が深すぎるね。
毒を持つ木とか。昔の人は命がけで、食を追求したんだなぁって、しみじみそう思うよ。