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居酒屋さすらい 1610 - 食堂系酒場はなんでこんなに楽しいのか - 「丸大ホール 本店」(川崎市川崎区駅前本町)

2020-03-08 07:00:29 | 居酒屋さすらい ◆地方版

六郷土手で仕事が終わった。かつて、この地の居酒屋で酒を飲んだが、どうにも心踊らず、隣の駅の雑色か蒲田まで出るようになった。そういえば、雑色に「晩杯屋」がオープンしたらしく、この機会に行ってみようかと思ったりしたが、他に選択肢はないかと思い巡らせてみると川崎に行ってみるってのもありかとひらめいた。川崎といえばあそこか。昨夏、チャレンジしたが休みだったあの店、「丸大ホール」。うん、それがいい。よし行こう。

京急のアクセスがうまくいき、店到着は16時45分。いよいよ暖簾をくぐる。その瞬間、一気に拍子抜け。

「狭い」。

いや、実際は多分20坪くらいあるだろうか。自分が感じたのは、想定していた広さよりも狭いという印象。だって、店名にホールというワードが入る。ホールのような広さがあるかと思うのが普通だ。だが、こじんまりとした店内なのだ。店は全席長テーブルを設置。相席は必至である。

17時前なのに、客はそこそこ入っていた。常連らしい爺さん、スーツ男が何故か派手な美人と座る訳あり風の二人、ガテン系の若者ら、とかちゃんこと渡嘉敷勝男さん似のおっさんとその連れ。自分は一番手前のテーブル、壁際にポジションし、まずは「酎ハイ」(350円)と「ポテトサラダ」(350円)を同時にオーダーした。この場所は後で後悔することになる。その理由の一つは頭上にテレビがあること。首をほぼ真後ろにし、かつ急角度で上を向かなければ、その画面が見えない。そしてもう一つは、レギュラーメニューの短冊は見えるが、向かって店の左側にある居酒屋メニューの短冊は、ほぼ見えない点だ。ともあれ、全席長テーブルなものだから、端から座らなければならず、それは致し方ないと言わざるをえない。

「酎ハイ」がきた。無色透明で量は多い。

アルコール度は普通で炭酸の強さもミディアムといったところ。労働者の町、川崎にしてはくせがない。一方「ポテトサラダ」はボリューム満点だった。二つの山が連なる二子山。手作りかどうかは判然としない。

かつて、ジャンさんのブログで読み、店員のおばちゃんのアクの強さにやや構え気味に店を訪問したが、至って普通。いや、常連さんとおぼしき爺さんとの会話は微笑ましく、むしろ親近感すら沸いてくる。

「トイレットペーパー買い占めってねぇ。こっちは困っちゃうよ」。

多分、裏表のない人なのだろう。


さて、そろそろ次の展開でも考えるか。たが、壁にたくさん飾られた居酒屋メニューがほとんど見えない。そこで、厨房側の定食メニューを眺めるのだが、一つ気になるものを見つけた。「中華もり」(450円)というメニューだ。つけ麺の一種か、それとも中華丼の餡だけのものか、果たしてなんだろう。

「酎ハイ」の実力も分かったことで、2杯目からは「ホッピー 白」に。つまみは「ハムエッグ」をオーダー。

すると、若い女性が一人で店に入ってきた。多分まだ20代。お店で待ち合わせをするといい、自分の長テーブルについた。10分後、仲間の女性が合流、更に数分後男性が到着し、にわかにテーブルは賑やかになった。じろじろと見る訳にもいかず、判然としないが、多分皆さん20代。若い奴らがこの食堂系酒場を利用するのには、少し驚いた。

さて、「ハムエッグ」だが、ハムも目玉焼きも両方ダブルできた。これは素晴らしい。かねてより、「ハムエッグ」のある酒場にはずれはなく、「丸大ホール」も例外ではなかった。これだけで今日ここに来た意義はあったと思う。

17時も半分を過ぎたが店は満員にはならない。やはりコロナ渦の影響は否めないのか。

「丸大ホール」は神奈川三大食堂の一つらしい。もう一軒は分かった。武蔵小杉の「三ちゃん食堂」。「丸大ホール」のスタイルも、「三ちゃん食堂」に極めて似ている。はて、もう一軒はどこか。

「ナカ」のおかわりとともに、「肉豆腐」を注文。個人的には、これが一番旨かった。甘すぎず、辛すぎず。ほんのり甘い出汁に煮込んだ豆腐と牛肉。うまいよ。

しかも、「ナカ」はこんなにたっぷり!

そろそろ〆の着地点を考える必要が出てきた。ご飯ものでガツンといくか。それとも麺類でまとめるか。しばし熟考。なんとなくだが、そこにジャンさんのことが頭をよぎり、「焼きそば 」をオーダーした。「焼きそば」好きのジャンさんを考えながら。

その「焼きそば」、細麺のオーソドックススタイル。青のりと紅生姜がまぶされたソース味。突出した個性はないがうまい。酒のつまみに、そして〆の一品として、両方に機能した。お会計2,800円とちょっと。安い。酒も十分飲めたし大満足。

料理一品一品に、これだ!と思わせるものはないが、いずれもはずれはなく、ボリュームもいい。これが人気店の秘訣だろうか。食堂系酒場はメニューをあれこれ選ぶワクワク感があり、楽しい。六郷土手に行った際の選択肢がまた一つ増えた。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お姉さんに変わりましたね (いっぺい)
2020-03-08 10:40:08
お久しぶりです(^^;

昨年、丸大ホールに3年ぶりくらいに行きました。
一番変わったのはホールにいる女性
かつてはおばちゃんでしたが、代替わりしたのかお姉さんになってました。だいぶ人あたりもソフトになっていましたよ。
それ以外の変化は…たぶん入口の引き戸が変わった?
それは三ちゃんかな。

と、まぁそのくらい川崎方面はご無沙汰でした。
また行きたいなぁ
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Unknown (モノノフ)
2020-03-08 12:16:13
こういう酒場が和歌山には少ないんです、唯一和歌山駅の近くにある多田屋さんくらいかな、あの酒場放浪記の吉田類さんも訪れた店なんです。
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Unknown (熊猫)
2020-03-08 13:19:29
いっぺいさん。

お久しぶりです。最近はインスタグラムを拝見せず、失礼しております。

昔はやはり、手強いおばちゃんでしたか。確かに、今回お姉さんがいました。目は結構鋭かったですが。

自分も川崎は久しぶりでした。以前は訪問する会社が一軒、川崎にあったのですが、移転してしてしまい。

あぁ、「三ちゃん」も行きたいし、船橋もご無沙汰してます。


モノノフさん。

東京、神奈川もこういう店は少ないと思います。希少だから楽しいっていうのもあると思います。ましてやクルマ社会の地域では、なかなか食堂系酒場は育ちませんね。
「多田屋」さんも駅近だから、そういう形式になったのでは。類さんも行かれてますか。では、自分もいつか。
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Unknown (ジャン)
2020-03-08 13:46:34
あ、行かれたんですね。
何を食べても美味しいですよ。オムライス、カレーうどん、ラーメン、焼きそば、生姜焼きも美味しいです。

では17日(火)に光栄軒にしませぅか。早けりゃ18:30には着くかと。上手い具合に3人揃えばいいですね。
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Unknown (熊猫)
2020-03-08 19:44:00
ジャンさん。

安定感があり、メニューも豊富。さぁ飲むぞ!というお店で、しっかり楽しめました。

17日、承知しました。順調ならば18時15分頃着くと思います。
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Unknown (ひざげり)
2020-03-09 07:31:22
感じの悪い(特に女性に)おばちゃんは一人だけなのでこの時は居なかったのかも知れません。
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Unknown (ひざげり)
2020-03-09 13:08:04
この三人の中では熊猫さんが一番早く着きそうですね。
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Unknown (熊猫)
2020-03-09 14:03:19
ひざげりさん。

おばちゃんが一人いましたが、いい人でした。むしろ、若い娘の店員さんの方が眼光が鋭かったです。

17日は3人そろい踏みですね。ひざげりさんも18時半くらいですか?
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Unknown (ひざげり)
2020-03-09 15:17:34
何事も無ければ18時半くらいです。

女性に厳しいおばちゃんは性格の悪さが顔に出ていますから、その場には居なかったみたいですね。

多分、この口コミの写真に写っているおばちゃんです。
https://tabelog.com/rvwr/kimnovax/rvwdtl/B95517836/
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Unknown (熊猫)
2020-03-09 22:54:27
お二人とも18時半ですね。

口コミの画像は判然としませんが、この方は確かいませんでした。もしいたら、自分の隣の若い娘は叱られてたかな。
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