さて、帰路に着くかなと新幹線のチケットを買った。道中、映画を観ながら帰ろうと思った。駅弁を買おうと店に並んだら、大阪のおばちゃんの一団に遭遇してやめた。何しろおばちゃんは自分が商品を選んでいるにも関わらず、無神経にも自分の前に陣取った。もうなんだか駅弁を選ぶ気力はなくなった。
駅弁屋の逆サイドにはカツサンド屋さんがあり、自分は踵を返して、その店で帰りの友を探した。
「中之島ビーフサンド」。
松坂牛100%らしい。
ハーフサイズが720円、フルサイズが1,290円。
よせばいいのにフルサイズを選んだ。黒いパッケージになんとなく釣られた。
土曜日朝の新幹線上りはそれほど混んではいなかった。3列シートの奥に陣取ったが、最後まで自分の隣にも、その隣にもお客さんは来なかった。
そしてビーフサンドはビールとの相性は抜群で、スイスイと口に入った。普通の駅弁だったらこうはいかなかったかもしれない。
ビーフカツは柔らかく、タレも適度に旨い。ただ、値段相応ともいえる。今でこそ行き来が少なくなったが、山口宇部行きの飛行機に乗る際は、「肉の万世」の「万カツサンド」を必ず買った。内容量が違うから一概に比較することは出来ないが、コストパフォーマンスとしては「万カツサンド」の方が上である。
けれど、「中之島ビーフサンド」は松坂牛。そのブランドに引っ張られた感もあるが、ビールを飲んで育った牛は、ビールに合うのである。
大阪からの帰路、車窓を眺めながらいただく「中之島ビーフサンド」は抜群だった。
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