これは良かったです
なぜこの映画を上映している劇場が少ないのか疑問。
もっと注目され、たくさん上映されても良いのでは…?
2014年に中国で実際にあった、医薬業界が改革されるきっかけにもなった
ジェネリック医薬品密輸事件を映画化した作品。
上海で、怪しげな、いかがわしい強壮剤の販売店主、チョン・ヨンは
家賃も滞納して追い出される寸前の状態。
妻からも見放されやけっぱちな人生を送っている男です。
ある日、慢性骨髄性白血病を患うリュ・ショウイが訪ねてきて、
安価なインドのジェネリック薬品を仕入れてほしいと頼まれます。
成分は同じなのに、国内で認可されている治療薬は高価すぎるため、
手に入れたくても購入できない患者がたくさんいたのです。
いったんは断ったチョン・ヨンでしたが、お金に目がくらんで
結局は仕入れを引き受けます。
前半ー中盤ー後半ー終盤と、チョン・ヨンの心が変化していくのが
まざまざと感じられます。
中盤までは引き込まれつつも「重~い映画観ちゃったなぁ…」と思っていましたが、
中盤を過ぎるとどんどん展開していって、重いとか軽いとか、そんな問題ではなく、
身じろぎもできずに入り込んでしまいました…
私が観た回は、私の他に4人しかいませんでしたが、後方に座っていた男性の
飲食する音が気になって落ち着きませんでしたが、いつの間にか
そんな音なんて全く耳に入らず(多分その人も食べることを忘れて観入っていたと
思われる…)、引き込まれていました。
久々に、堪能しました。
役者さんたちも素晴らしかったです。
特に私の印象に残ったのは不良少年のボン・ハオ。
泣きましたよ
以外に最近の事件だったことに驚きでした。
こんなことが実際にあったのに、何も知らなかったなんて…